こんにちは。今日はファイナルファンタジーⅥ(以下FF6)のお話を。
FF6といえばSFC最後のナンバリングタイトルで、同時に本編としては最後のドット絵FFとなります。
FF7以降はポリゴンなどを用いた3D作品となっていきます。

 最後の2Dドットだけあって映像はかなり綺麗で、キャラの等身も上がっています。
また製作もこなれてきたのか、戦闘面もパワーアップ。
FF4とFF5はアクティブタイムバトルにより、リアルタイムな戦闘を楽しめるとはいっても
キャラが行動を起こしている時はメーターが止まるなどどこかリアルタイムではない部分がありました。
アクティブタイムバトルについては詳しくはFF4の記事で

 しかしFF6ではキャラがアクションを起こしている時もメーターが上がっているため、
本当にほぼ全部がリアルタイムとなりました。
そのため行動時間の長い技を使ってメーターを溜める時間をつくるなどの新しい戦略が生まれました。

 FF6は偶数作品がストーリー・キャラ重視と言われるようにキャラの魅力や
そのキャラクター達が繰り広げられるストーリーがかなり重厚なものとなっています。
悪の帝国と戦っていく話なのですが、キャラとキャラがどんどん複雑に
絡んでいくのでドラマを見ているかのようです。

 戦闘に関してはジョブチェンジはありませんが、キャラごとの個性がかなり強いです。
固有技についても格闘ゲームのようにコマンド入力を要求されるキャラ、
スロットを回転させて揃った絵によって効果が変わるキャラ、
敵からどんどん技を覚えていくキャラなど様々です。

 育成要素も幅広く、魔石と呼ばれるものを付けかえて自由に
パラメータの上がり方や覚える技の調整が出来ます。
逆に魔石を上手く使わないとほとんど能力が上がっていきません。

 ただ、プレイした中で残念に思ったところもあります。
一つは敵がFF4やFF5より全体的に弱く感じたことです。どうも全体的に敵の体力が低く、
せっかく個性豊かな技があるのに生かし切れていないように思えました。

二つ目は、シナリオ面です。
このゲームは大きく分けて前半部分と後半部分に分けることが出来ます。
前半部分に関しては文句無しなのですが、どうも後半部分がイベントも少なく
結果的に手抜きに見えてしまったのです。
シナリオ自体は後半も盛り上がりますし、おそらくイベント数やシナリオの長さの
バランスが気に入らなかったのだと思います。
前半と後半でフィールド音楽が変わるのはGoodでした。

 三つ目はGBA版の追加要素についてです。この点はSFC版のみをプレイした方には関係ありません。
例によって追加ダンジョンがあるのですが、どうもFF4、FF5の追加ダンジョンに比べると
スケールが小さいと感じてしまいました。
FF4、5は謎のあるダンジョンをどんどん潜っていくという感じがしましたが、
FF6はどこにでもあるような一つのダンジョンを捜索するだけに感じました。

 文句は多くなってしまいましたが戦闘システム自体は工夫されていますし、
必殺技も個性豊かで大好きです。シナリオも好きです。
FF6は今までのFFシリーズの「ファンタジー」な世界観から「近代的」な世界観へ移った意欲作です。
ですので自分の中で少し違和感があったのかなと思います。



この動画はFF6の戦闘風景を表しています。
キャラがアクションを起こしている時も他のキャラのメーターが上がっているのが分かるでしょうか。
FF4やFF5にはこれがありませんでした。
また、演出として戦闘中にキャラが動き回るのもFF6の大きな魅力です。