猫の遠吠え・本館

猫の遠吠え・本館

本館(au one ブログ)の終了に伴い、此処を別館から本館へ。これまで同様、よろしくお願いします。更新は不定期。
最近は実話怪談書いてます。実話の心霊体験談随時募集中。

本館(au one ブログ)のサービス終了に伴い、別館だった此処へ引っ越しました。

更新は相変わらず不定期ですが、どうぞよしなに。





Amebaでブログを始めよう!
 しゅるりと帯を解く音がする。
 襦袢一つになった女の項を、ただ黙って見ていた。
 緩く結い上げた生え際から溢れる後れ毛に透けて、薄い小さな黒子が見えている。
 どこかの隙間から薄く光が差し、ぼんやりと項だけが白く浮き上がっていた。
 フッと微かに笑う気配がして、細く靭やかな手が手招く。
 長い指が頬に触れた。
 ほんの少し体を捻って、腕を伸ばすその顔は妙にぼやけて色がない。
 指に紅を取り、その唇にすうっと載せてやる。
 弧を描いて朱色の唇が動いた。
「――」
 何を言っているのだろう。よく聞き取れない。
 女が肩を竦めたその刹那、ドカドカと荒々しい足音とともに襖が開け放たれた。
 視界が白く染まり、何も見えなくなった。
 気付くと暗闇の中にいた。
「――」
 女の声を掻き消すように雷鳴が轟く。
 閃光に浮かび上がったのは、転がる男と包丁を手にした女。
 身体に浴びた赤と唇の朱色が鮮やかで、そんな殺伐とした光景さえ美しいと思った。



言葉リスト 2
No.26 「朱色」「殺伐」「閃光」




Twitter上に流れてきた「言葉遊び」の言葉リスト。
「言葉遊び」は「言葉リストからリクエストされた番号の言葉を使って小説を書く」というもの。

面白そうなのでやらせて戴くことにした。
誰かが見た夢の内容、というイメージで。
だから「夢の欠片」。

言葉リストは以下3つ。
その1
 
その2

その3



さて、始めようか。
アメブロ運営からDMが入ってたんで何事かと思っていたら。


お客様が管理されているアメーバIDのメッセージ機能にて、利用規約違反が行われていることが確認されました。

とのこと。
あー、そうか。

ネタ元さんに預けて戴いた話が「百眼」に掲載されたので、献本するために連絡先を聞いたアレがダメだったか。
まあ、しょうがないやな。
規約は規約だ。

つーことはアレだ、ここでネタ募集しても、ネタ元さんに献本ができないっちうことだわな。
実話怪談作家にとって、ネタ元さんへの献本つーのはごく当たり前のことでしてなー。

うーむ。
はてさて、どうしたものか。

Twitter、しかないかねぇ。
あそこは連絡先や住所知らなくても、IDだけで荷物を届けてくれるサービスがあった筈。

つーことで、おばちゃんTwitterもやってますから。
一つ、よろしく。
蝉の声がしつこいくらい暑苦しい日が続いておりますが、皆様如何お過ごしですか。
ワタクシはといえば、相も変わらずでしてな。
まあ、強いて変わったことと言うならば。

ワタクシ本人の犬歯の被せ物がボロっと取れたのに始まって、銀が顔面強打での犬歯が折れたり、あさひが棚から落下して大腿部骨折したりして、医療費がひと月分の給料を超えるという事態に陥って白目剥いてるくらいのもんですかねぇ。ええ。
一体何が障ったんだw

もうね、後書き書き終わって編集のAZUKI先生に納品して、ああやっと私の手を離れた、とホッと一息入れた後のことですよ。
ブルースクリーンエラー多発でPCの調子が悪いので、周囲の勧めもあって新調を決意した直後ですよ。
何の冗談かと。
今年一杯持ってくれるかなー。(涙目)


そんなこんなで今年も出ます。
恐怖箱 百眼 (竹書房文庫)/加藤 一
¥691
Amazon.co.jp


あら? 画像が出ないw 
おかしいな、リンク先には表示されてるのに。
まあいいや。

青森の奇才・高田公太氏と怪談の鵜匠・神沼三平太氏と私・ねこや堂、そして編監修の加藤一氏がお送りする夏の定番。
ライトな話からヘビーなものまで、多彩な実話怪談をあなたに。
どうぞ、お手に取って楽しんで戴ければ幸いです。








買って!!!








今年も声を大にして言ってみました。

もうすっかり冬ですね。
先日は福岡にも初雪降ったらしいですよ。
いや、その瞬間を見てないのでわかんなかったんですがw
まあ、冬らしい冬ですわな。

そんな時期に季節外れの実話怪談を。

ええ、今年も出ました。

恐怖箱 怪泊 (竹書房文庫)/加藤 一
¥670
Amazon.co.jp

恐怖箱の作家陣が寄って集って書き下ろしたアンソロジー。
私も二作書きました。

お手に取って戴ければ幸いです。

ええ、宣伝ですよー。


今回はすんげーしんどかったです。
正直なところ、書き上げるだけで精一杯。
2~3日使い物になりませんでしたともさw
つーことで、今回も声を大にして言いたい。


買って!
昨夜は中秋の満月でありましたが、ご覧になりましたか?
私は早々に寝潰れました。(ぉぃw


それはさておき、ここでも報告をしておこうかと思って。


竹の子書房広報ブログ週刊ニョキニョキ☆パンチにて、不定期に連載書かせて戴くことになりました。
まあ、私の書くことですから、ココやあうおねで書いてたような内容ですけども。

担当者は編集長(へんしゅうちょうではなく、へんしゅうおさ)のと、BL作家の須藤安寿先生
連載陣は竹の子書房所属のプロの作家達でございます。
ええ、錚々たるメンバーですよ。
私なんかが混ざっていいのかしらねw


よろしければ読んでやってくださいまし。
どうか一つ。
御無沙汰致しております。
やっとこ一段落付いたんで、お知らせをば。

今年も出ました。

恐怖箱 百舌 (竹書房文庫)/竹書房
¥670
Amazon.co.jp

今回も、怪談の鵜匠・神沼三平太氏と青森の奇才・高田公太氏の二人とともにお仕事させて戴きました。
仕事が忙しくて執筆の時間が取れず、ホントどうなることかと思いましたが、まあ何とか形にすることができました。
これも偏に見守ってくださった皆様のおかげです。
評判が良かったらまた来年があるかもしれないよー。

ということで、皆様どうか一つ、


買って!

ちょっと声を大にして言ってみました。
何の案内かっちうとだな。

予てより細々と書き綴っていたねこや堂物語が、Kindleで電子書籍になりました。
電子書籍なら今までも作ってたじゃないか、という御指摘もございましょうが、アレは無償のPDF版。
今回のは、Kindleで販売するKDF版でございます。
ま、簡単に言やぁ、タダじゃない訳でして。
それに伴い、ブログに載せていた話を一部非公開にしました。
きんどるさんが「よそに載せちゃ駄目」というもんだでなー。(´・ω・`)


ねこや堂物語 (タケノコノベルズ)/ねこや堂
¥150
Amazon.co.jp

皆様、よろしければどうぞ一つ。
校正やら推敲、編集や組版などの作業費回収するのにどんだけ時間かかるんかなー。(遠い目
 
日々忙しく過ごしておりますですよ。

ええ、合間を縫って馬と飲んだりw


 
まさかこの姿で待ち合わせ場所に現れるとは思わなんだけどもw
中身は大変可愛らしい女性でありました。
しかし、馬で博多駅に佇んでるのはどうかと思うぞw
まあ流石、師匠あってこの弟子ありですが。
スラップスティック・コメディの妙手、と謳われる師匠のほうは魚人ですけどね。


まあそれはさておき。

今年の夏もやるらしい。
百話、青森の奇才と怪談の鵜匠、私の三人で。
多分五月頃が〆切りかしら。

えぇっとね。
ネタが足りません。
誰かネタください。
鵜匠と奇才の二人は「一人百話集める」とか抜かしや……仰ってですなw
冗談じゃねーよw
前と違って今の職場、「怖い話ないですか」とか訊ける環境じゃねーのよ。
クリーニング屋のおばちゃんに突然ンなこと訊かれたら、吃驚すんだろ普通w


怖いばかりが怪談じゃありません。
不思議な話、奇妙な話、怖くはないけれど不可解な話等々ございましたら、私に教えてください。
もし七月の本に採用されましたら、献本致します故。
何卒。
どうか一つ。



もう一ヶ月近く経って今更なんですが、

本が出ました。

報告が遅くなったのは仕事が忙しかったのと、キレイサッパリ此処のことを忘れていたからですw


恐怖箱 怪客 (竹書房恐怖文庫)/加藤 一
¥670
Amazon.co.jp


箱詰め職人の加藤先生含めた、十三人の著者陣によるアンソロジー。
テーマは「店・客商売」に纏わる話。
粒揃いのネタが集まって、大変良い本になっていると思います。
 

そしてこちらも忘れてはいけません。

怪異伝説ダレカラキイタ?〈8〉幽霊の連絡帳 (怪異伝説ダレカラキイタ? 8)/あかね書房
¥840
Amazon.co.jp

 
特筆すべきは今回、電子書籍研究発行団体・竹の子書房から気鋭の作家が二人、参戦していること。
江戸川乱歩をこよなく愛する黒耳操嬢と、スラップスティック・コメディの奇才、氷原公魚氏の愛弟子・窓原凛嬢。
私自身ファンであり、お気に入りの二人です。
  なので、実は我が事のように嬉しかったり。 こっそり猫と祝杯を挙げましたよ、ええ、珈琲で。
  竹の子書房での二人の作品は、コチラ でご覧戴けます。


実はこの記事、何回か書き掛けで止まっていたのですよ。
なので、実際に記事を書き始めたのは三週間前だったりします。
どういう訳か、書いてる途中で不具合を起こすんですよねぇ。
一緒に開いてる他のアプリケーションは何ともないのに、この画面だけが固まったり、強制終了したり。
どうしても続きが書けなくなる。
それで数日投げて放ったらかして、また書き始める、てのを繰り返してようやっとですわ。
何てことはない、単なる書籍紹介の記事ですのにねぇ?
まあ、いいんですけどね。


そんなこんなで、どうか一つ、お手に取って戴けたら幸いです。