トイレ☆クライシス

ずいぶん前 に買った新トイレ。

年末から一応出してたけど当然使うわけない。

でも、いよいよ今日の昼、旧トイレを隠した。

当然こざるちゃんご立腹。

しかしこちらも譲るわけにはいかない。

「おトイレないよ！」

「あるでしょー前に新調したやつ」

「…でも、ないよ！」

「あるの！」

途方に暮れるこざる

「なーこざるちゃん、しっこして来いよ」

「出ないもん」

「さっき新トイレのニオイ嗅いでたじゃんー」

「したくなくなったもん」

「…これから出掛けるから、ちゃんと出すんだぞ」

「ぐすんぐすん」

「泣くなよーー」

実はこざるちゃん、昔ちょっとしたアクシデントで

トイレが使えなかった際にお布団でしちゃったという前科が。

まぁその時はやむにやまれずで気の毒だったんだけれど

さすがに今回、布団でされてしまうと

極寒の我が家で私の寝床がクライシスな展開に。

それだけは避けたいと思って在宅中に新トイレ移行を見届けたかったのに。

８時間後帰宅。

こざるはトイレを使ってなかった。

そしてご立腹具合もヒートアップ。

さすがに我慢させ過ぎなので根負けしそうになるが

ここで負けたら新トイレはおじゃんになってしまう…。

心を鬼にして闘わねば。

「ねーおトイレ返してよ！！！」

「そんなものはナイ！（本当は屋外にあるけど」

「ううっ…」

「こざるちゃん…

　本当はこの新しいのが今度のトイレになったって

　分かってるでしょ？新しいので頑張ってよ、ね？」

「…やだ」

「こざるちゃん…我慢しすぎると病気になっちゃうよ？」

「…病気もやだ」

「じゃあおトイレに魔法をかけてあげるよ」

「マホウってなに？」

「こざるちゃんの前のトイレの砂をちょっと入れてやる」

「…なんかインチキ臭いんだけど！」

「いやいやいや…馬鹿にしちゃいかんよ！

　これで出るから試しにやってみ？

　写真は遠慮してやるからこそっと出してみ？」

「…（がさごそがさごそ」

「…（出たかな？出たかな？出たかな？」

「…とりあえずスッキリした」

「こざるちゃん！偉いね！出たね！偉いね！」

「でもこざる、前のおトイレあきらめてないから！」

「はいはい♪（２日もすれば忘れるだろー」