出院 |  猫好きに悪い奴はいない!! 

 猫好きに悪い奴はいない!! 

道を外れ、たくさんの失敗をしてきた経験を生かし、
「NPO法人 再非行防止サポートセンター愛知」にて
活動させて頂いています。

消せない傷を消していく道。

今月は体調不良&色々とバタバタしていて、中々ブログがかけませんでした。
近況を少しご報告です。

先週は豊ヶ丘少年院に出院日になった少年を迎えにいきました。
少年院の配慮で、卒院式に入れて頂き、少年の最後のイベントに立ち会う事ができました。
少年院の外にはNHKの密着取材の人達もいましたが、少年院の中には当然入る事はできません。
普段見ることができない卒院式に参加させて頂き、感動と共に少年がこれから頑張っていくと誓う姿がすごく感動的でした。

出院式が終わると、早速好きな飲み物を買ってあげ、保護観察へ向かいました。

移動中の車内では、久しぶりに使うスマホでロックの解除のやり方を忘れていたりと、社会不在のブランクを感じていましたが、すぐにおばあちゃんに電話をかけて久しぶりの会話をしていました。
スピーカーで会話をしていたので、会話が聞こえましたがおばあちゃんはすごく暖かい言葉で少年と話をしていました。
嬉しそうに少年もほほえんで楽しそうに会話をしていました。

そして保護観察所へ到着し、保護観察官と共に面接にも同席させて頂き、
今後の打ち合わせをしました。
保護観察所が終わると14時頃になり、少し遅くなった昼食では大きな味噌カツをお腹いっぱいに食べ、「外のごはんは美味しいです」と久しぶりの白いお米をお腹いっぱいに食べていました。

その後は再サポの自立準備ホームへ行き、部屋作りをしながら過去の事等を色々と話してくれました。
家を追い出されたり、母親に暴力を振るわれたり、ごはんを作ってもられなかったりと、
小学生の頃から現実では考えられないような生活を送っていました。

つい先日、自立準備ホームに来た別の少年も親から虐待をされていて、父親の機嫌を悪くさせると、
真冬に水風呂に入れられたり、パジャマのまま裸足で家を追い出されたりと、
びっくりするぐらいの重たい過去がありました。
また、その少年は人生の約半分を施設生活しています。


複雑な過去をもつ少年達ですが、二人にとって、今の場所が一番落ち着く場所になり、自立に向けて一歩ずつ歩んでいけるようにサポートしていきたいと思います。