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泉の言葉はそこまでで沈黙に変わった
そらちゃんは何も言えない
自分の父親や兄がそんな人間だったら
自分はどうなっていただろう....

そらちゃんだって木野宮マネージャーとは
異母兄妹でそれなりに辛いこともあったけれど
今はしあわせだ
彼にもそんな日がくればいい
そう願ったが、今、彼に協力を拒否されれば
そのことを責めることはできない
しばらく沈黙が続いた後
泉は口を開いた

「それで、僕は何をすればいいの?」

そらちゃんは彼のその言葉に
思わず涙がこぼれました

「できたら、お父さんやお兄さんの
不正の証拠を......
ひどいことを言ってるのはわかってるんだけど...」

「いや、収賄や政治資金の私物化なら
僕はそらちゃんに協力しないかもしれない
そんな政治のやり方も国民のためになることだって
あるって思うから
でも、そのために誰かが亡くなっているなんて
僕には信じられないし、許せない!」