中原淳一の抒情

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さと美ちゃんはそんな大きなお家の
中、大お婆様に以外には
可愛がられ
とくに可愛くて明るいさと美ちゃんは
家で働いているおとこし(下男)や
女中さんには大変人気があったし
お母様には末っ子のこともあって
大変可愛がってもらいました

まだ、昭和の初めの頃です
世の中もそんなに不穏なこともなく
さと美ちゃんは大阪のええとこのお嬢様が入る
女学校に入るために頑張って勉強していました

その頃の歴史のテストなんか
天皇陛下の名前を最初から全て覚えなきゃいけないような問題でしたから
親友の真知子さんと一生懸命覚えました

親友の真知子さんのお父様は
大学の教授で
遊びに行くとその頃の大阪大学の
学生さんが真知子さんのお父様の
お話目当てにたくさん来ていました

さと美ちゃんは年上の男の人は苦手でした
さと美ちゃんのお兄ちゃんは総領息子なんですが
体が弱く神経質でさと美ちゃんに優しく声をかけるなんてまず、ありません。
いつも、不機嫌そうに

「邪魔だ!あっちへ行け!」

そう、怒鳴るような兄でした。
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