猫木の変な挑戦『いろんな敦賀さんを書いてみよう。』
困惑混沌の朝。reverseから派生する番外編的な続きのひとつとなっております。


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この胸にある君への想いは……
恋に傷付き愛を拒絶した君を
あたためて甘やかして大事に大事にしたいと
そう確かに思うのに
たった一言。君のそのたった一言で
護るべき愛しい君へ牙を剥き爪を立てる
執着と狂暴ささえ孕んだ
そんな……恋だったんだ。




アルコールの勢いで多少強引にとは言え、男女の関係へと変た夜。
朝、目が覚めた時には腕の中にいてくれた君。
その泣きたくなるほどの幸福な、ぬくもりと香り。
君の愛を乞う……そのために、この胸にある想いをどうあっても君に聞いてもらう
そう心に決めて君が起きるのを待っていたけど……
寝起きの最上さん、まだ寝ぼけた様子でいつもより幼い感じにふにゃふにゃなその堪らないかわいさ。
でも、そんな油断したみたいだった彼女は一瞬で消え去り、愛を告白しようとする俺の言葉は、真っ赤な顔で慌てる彼女の悲鳴に遮られた。
『おはよう、最上さん…俺は君が…』
『いやぁぁぁぁ!!敦賀さん、服!服、着てくださいっ!!破廉恥ですぅぅぅぅ!!』
愛しい彼女を抱いた昨日の夜。そのまま眠ってしまっていたから、お互いに何も身に付けてなんていなくて………
歩く天然記念物的純情乙女だった彼女。とりあえず、今のこの状況のままでは話すらままならない。
全裸で告白ってのも間抜けた話でもあるし、とりあえず『服着たら、俺の話聞いてくれる?逃げない?』との問いに、コクコクと頷く彼女の言質を取ってからベッドの下の昨日脱ぎ捨てた服を拾い身に付けた。
振り返れば、ベッドの上シーツに包まった真っ赤で挙動不審なまでに混乱してわたわたしている最上さん。
きっと俺がこのままここにいたらシーツから出る事も出来やしないだろう……ひとまず、話は落ち着いてもらってからにしようと『最上さん、洗面所借りていい?』と、聞き出したバスルームの位置。
勝手して申し訳ないなとは思いながら、バスタブにお湯を張った。
無理を強いたかもしれない彼女、もし歩くのが辛いようだったなら抱いて運んでしまおうとそう計画しながら戻った彼女の寝室。
薄く開いたままだったそのドアから……ブツブツと、最上さんが何かをつぶやいているのが聞こえたんだ。
また自分の世界に入り込んでしまっているのかな?と覗き込んだ部屋の中。


彼女好みな女の子らしいかわいらしい部屋着を着た最上さん。昨日の夜の情事の名残りを色濃く残すそのシーツの上にぺたんと座り、そのシーツの上何かを探すみたいになぞる指さき。
彼女は言ったんだ。


「……ぅの……が…動き、激しかったもんね…」


そう、ゾクリとする夜に掠れた小さな声で。
共に過ごした夜の痕跡とも言えるそのシーツを見ながら………



思えば、否定の言葉も痛みを訴える事さえなく、ぎこちなくではあったがするりと身を任せてくれていた昨日の夜の最上さん。


誰か……男と…夜を過ごした経験が?


昨日の夜を
俺と……誰かを…比べている…のか?



胃の腑を焼くどうしようもない怒りに、視界が黒く狭くなってく


誰にも恋をしないと……
その純潔を誓っておいて
どうしようもなく君に焦がながら
誰よりも俺がそばにいたと思っていたのに


なんて……なんて、酷い。
誰に、その肌を許していたの?




気が付けば、最上さんの手を引いて
その身体を無理矢理にシーツに組み伏せていた。
びっくりした表情で俺を見上げる愛しい紅茶色の大きな瞳。その瞳をまっすぐに見降ろして
飢えた獣みたいな獰猛な自分が、そのやわらかな白い肌に牙を突き立てたいと舌舐めずりしている気さえする。



「最上さんは……悪い女、だね?」



こんなに君が好きなのに
本当に君を大事にしたかったのに



どうして………くれようか?




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あ、ご安心を。
二本立てな予定です。続きなぞ、いらないって言われても二本立てですのよ。
(*ΦωΦ)


本日、手羽先の国へ主張でした。
帰りの新幹線ひとりビア美味しいです。
そんな酔っ払いが主ににゃごや→オーサカ移動時間にて書いた駄文ゆえ、いつもより一層に酷い仕上がりとなっておりますの。


しかし、ほんと……どうする気なんだろうね?こっから
(´Д` )←相変わらず計画性はナッシング。



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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