つまり、ジャージした全裸先輩のお話となっております。
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『体育倉庫で。』
「ん?どうしたの?………ほら、ちゃんと見せて?」
しっとりと低い声が薄暗くってちょっとホコリっぽい体育倉庫に響く。
私をここに連れ込んだのは、この学校の生徒会長を務める眉目秀麗な敦賀先輩。
誰にでも紳士的で穏和な彼は、何故か私にだけいじわるで強引で………策略家だった。
なんだかよくわからないうちに気が付いたら生徒会に入れられてて………そして、よくわからないまま言いくるめられるみたいにはじまってしまったお付き合い。
そんな私の彼氏なるひとは、体育倉庫のドアを背にして私を見ている。
罠に掛かった獲物をなぶるような視線は私の下半身に向けられていた。その絡みつくみたいな視線が恥ずかしくて、ぎゅっと握りしめて精いっぱい引き伸ばした体操着を握る手にますます力がこもってしまう。
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『体育倉庫で。』
「ん?どうしたの?………ほら、ちゃんと見せて?」
しっとりと低い声が薄暗くってちょっとホコリっぽい体育倉庫に響く。
私をここに連れ込んだのは、この学校の生徒会長を務める眉目秀麗な敦賀先輩。
誰にでも紳士的で穏和な彼は、何故か私にだけいじわるで強引で………策略家だった。
なんだかよくわからないうちに気が付いたら生徒会に入れられてて………そして、よくわからないまま言いくるめられるみたいにはじまってしまったお付き合い。
そんな私の彼氏なるひとは、体育倉庫のドアを背にして私を見ている。
罠に掛かった獲物をなぶるような視線は私の下半身に向けられていた。その絡みつくみたいな視線が恥ずかしくて、ぎゅっと握りしめて精いっぱい引き伸ばした体操着を握る手にますます力がこもってしまう。
「体操着だから平気なんでしょ?隠さないで俺にも見せてよ?」
クスクスと敦賀先輩が笑う。
酷く楽し気に響くその声とは裏腹にその目には、酷薄な色を浮かべ私を許す気も逃す気もないと語っていたの。
そう、敦賀先輩は怒っている。
私が彼の言いつけを破ったから。
『体育の時はジャージを履く事。』
そう敦賀先輩に言われた。
けど、この夏の暑い日の校庭のグランドでの体育………ジャージは蒸れて気持ち悪いじゃない。
私だってハーフパンツとかあるならそっちを履きたい。
だって、うちの学校な何故か未だに過去の遺物的なクラシックな体操着………ブルマなんだもん。
今日は特に暑かったし、クラスの女子だってみんなブルマだし………先輩の教室のある学棟からはグランド見えない筈だったから………
なんてそんな油断でジャージを履いてなかった私。
体育の授業が終わりちょっと友だちから離れた、その瞬間に狙い澄ましたかのように現れた敦賀先輩に有無言わせぬままにこの体育倉庫に拉致されてしまった。
そして、彼は言った。
なんとなく見られるのが恥ずかしくて必死に伸ばした体操着で隠したブルマ。
それを………見せろと。
「どうしたの?………ちゃんと体操服めくって、俺にも見せてよ。」
そんな事、出来るはずもない私は首をふるふると左右に振って体操服を握りしめるしか出来ないまま。
「見せてくれないの?………あぁ、手伝って欲しい?」
ゆらりと、敦賀先輩の大きな身体が動く。
まるで追い詰めるのを楽しむみたいにゆっくりと私に近付く。
後ずさる私の足が何か硬い物にぶつかる。
振り返って見てみればそこにあったのは飛び箱、その奥にはもう体育倉庫の壁しかない逃げ場のない行き止まり。
気が付けば敦賀先輩はもう私の目の前まで来ていて、恐る恐る見上げればその蠱惑的な唇がニヤリと悪い笑みを浮かべる。
「あんな馬の骨どもにそんな美味しそうなブルマ姿見せてたのに、俺には見せてくれないなんて………キョーコちゃんは悪い子……だね?」
私を閉じ込めるみたいに片手を後ろの飛び箱についた敦賀先輩の低い囁く声が、私の耳のすぐそばに聞こえる。
「もう……俺以外の前では、ブルマなんて履けないようにしてあげるね?」
彼の大きな手が、私へと伸びた。
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実はコレがこのシリーズで一番最初に書いたお話です。
そもそも、このお素敵イラストに触発されて書いたシリーズにございます。
流石、ジャージした全裸先輩の母君様♡
よーやっと、ブルマまで辿り着きましたぜよ!( ´ ▽ ` )ノ