猫木の変な挑戦『いろんな敦賀さんを書いてみよう。』
困惑混沌の朝。から派生する続きのひとつ振り下ろす私。の続きとなっております。


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高くそびえ立つ壁に行く先も見えずに立ち止まる俺に、笑顔を取り戻してくれる彼女。
君は………肝心なところで俺の想像を遥かに超えた型破りだって………学んでいたはずなのに。




彼女に触れることが許された………そう思ってしまった俺の欲が止められなかった夜。
泣いて嫌がって抵抗されて………抹消されると思っていた俺の恐れを、否定してくれるみたいに、唇を重ねれば瞼を閉じ、すんなりと身を委ねてくれた愛しい彼女。
背中に縋るみたいに回してくれた腕、立てられた爪が皮膚を裂くその痛みさえ心臓をぎゅうぎゅうと容赦なく締め上げるほどの愛しさだった。
そんな彼女の優しい香りと体温に溺れるみたいにして瞼を閉じた、幸福な眠りは………



彼女が俺の顔面辺りを目掛けて振り下ろす柔らかなクッションに、文字通りに叩き起こされた。
けど、そんな物理的衝撃なんかよりも俺を死ぬほど驚かせたのは愛しい彼女の声が告げる驚愕の言葉。


「浮気ものっ!!」


なんのことだっ!?
驚愕にボスボスと繰り返し顔にクッションの連打が落ちてくるのも構わず、目を見開いてしまう。
自分の心臓がドクドクと派手に音を立てているのが自覚出来るほどで、額に嫌なあせも感じる。
腹筋に力を入れて飛び起きるみたいに勢いよく身を起こす。
「浮気ものっ!遊び人!女の敵!!」
愛しい声が俺を詰る。なんの誤解だ!?
「ちょっ……待って、浮気なんてしてな」
必死に否定する言葉は顔に飛んで来たクッションに途切れた。
そりゃ過去すべてに清廉潔白な身……とは言えなくても浮気なんてした事ないし、少なくとも彼女に再会してからは綺麗な身の上だったはず!
「嘘つき!似非紳士!!」
昨日の夜、深く味わった唇と舌が奏でる非難………なにがどうなってるんだ!?
なんだって強引にとは言え愛しい彼女を腕に抱いた夜からの、ふたりのはじめての朝にその愛しい彼女に身に覚えのない浮気を責められなきゃいけないんだ?
「浮気なんてしてないっ!!」
また枕を掴もうとする彼女の手首を捕まえて怒鳴るみたいに言った。
「してるじゃないですか……私とっ!!」



彼女が………最上さんがなにを言ってるのかわからない。



「………昨日の夜のような事は、本当にたいせつに想っている方とだけするべきなんです!!」
うん………だから、俺は
「じゃないと!こんな事ばかりしていらっしゃるようでは………敦賀さんの本当にたいせつな方にいつか、信じていただけなくなってしまいますよ?」
きゅっと眉を寄せて切なげな表情で、最上さんがそう言い聞かせるみたいに、よりにもよってそんな事を………



俺は、君と逢って好きになって………
だから、本当にたいせつに想ってる君とだけ昨日の夜を………
なのに!!



とりあえず、捕まえた細い手首を引き寄せそのほっそりした身体を腕に囲い込む。
逃げようともがく最上さんを絡め取って捕獲して………
もう本当にどうしてくれようか?




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とりあえず、ちゃんと告白からがんばりましょうね?蓮さん?
(´Д` )


↓拍手コメントにて6543な蓮番を叩いてくださったイズキョ様にからのねた

連番がカウントダウンなので、キョコさんが蓮さんをカウントダウン後、心臓を止めちゃうんじゃないかというくらいびっくりさせて起こすなんて言うのはどうでしょうか?起こされた後の蓮さんの心臓ばくばくを、かわいい感じで」

から書いてみたようなものとなっております。混乱はさせてみたけど…あんまりかわいくはないなぁ。
またにはこんなのもありかなっと、もやもやした感じエンド。笑


過去の拍手御礼ポエムはもう読めないのかと聞いていただけましたので、過去の御礼ポエムを3つほど、新しく作ったテーマに放り込んだりしてみたりしてみました。


↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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