猫木の変な挑戦『いろんな敦賀さんを書いてみよう。』
困惑混沌の朝。から派生する続きのひとつ質問の俺。の続きとなっております。


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なっ!な、ななな舐められたっ!?



直球ストレート、飾らずそのままな破廉恥ワードの飛び出す気配に思わずにずべしっと塞いでしまった偉大なる先輩の唇。
それがニヤッと歪むのを手のひらに感じた次の瞬間、ベロリとぬめった柔らかいあたたかい感触………なっ!なになさるんでありましょうか!?このお方様は!!
「にっ!なにゃっ!!」
予想外過ぎて変な悲鳴が出てしまう。なのに
「どうしたの?そんなに驚いて………昨日の夜は、もっといろんなとこ舐めただろ?」
だなんて、さらりと尋ねたひとの腕が私に伸びる。首から鎖骨を辿る指先。
「ほら?いっぱい俺のものってマークがついてる。夢中になって溺れて、女優の肌に跡なんて残しちゃって、ごめんね?」
鎖骨からつぅぅっと胸元へと滑る指に、薄っぺらいだけで豊満な胸も色気もない悲しい身体を隠していたシーツを離してしまった事を思い出して慌てて手繰り寄せる。
燃えるみたいに顔が熱い私は、敦賀さんを見上げて衝撃を受けた。
敦賀さんは、頬を赤らめてニヤけていた。
『敦賀蓮』としてどうかと思うレベルでほこほこと耐えらないと笑みをこぼすひと。
なんでなのかさっぱりわからないけど酷く嬉しそうに笑う彼は、何をしたいのか急に寝具をめくっては何かを探すように視線をベッドの上に彷徨わせている。
って、貴方なにひとつ身に纏ってらっしゃらないんですからそんな豪快にめくったりなさらないでくださいぃぃぃ!破廉恥ですぅぅぅ!!口に出せない悲鳴を心の内で叫ぶ私を知らぬげに「あった…」なんて言っている敦賀さん。
なにがあったと仰ってるのか?
覗き見ればそこにあるのは、赤く染まった痕。
「最上さんが純潔乙女だった痕跡だね?」
散った赤をなぞる長い指に、もう消えてしまいたいほどの羞恥で頭の中と顔と耳が火が付いたように熱い。
ニヤリと、そう口角を吊り上げた敦賀さんはそんな私にそれはもう楽し気に続けざまに質問を投げた。


「君と俺は健全な若い男女で、ふたり一晩同じベッドにいて最上さんにはキスマークがついててベッドのシーツには乙女の証。………ねぇ?これだけ記憶と物証が揃っていて、何もなかっただなんて主張出来ると思う?」


くらりと視界が揺れるようだった。
そんな質問に、どう答えろと言うのか?




沈黙は肯定………そう強引狡猾に言い切ったひとは、その後にも「かわいすぎて手加減してあげれなかったけど、身体辛くない?」だとか「その…昨日は、俺ちゃんと……君のことを気持ち良くしてあげれたかな?」とか「また、してもいい?」なんてそんなどこをどう答えろと言うのかな質問ラッシュを続けた末に
「最上さんのこれからの時間と身体と心のすべてが欲しくてしょうがないんだけど、俺に最上さんの全部をくれないかな?」
なんて事まで宣う始末。
私は、羞恥プレイかと思うような破廉恥直球な質問責めに泣きたくなるくらい混乱と困惑と裸な秘密の想い人に巻き付かれている現状にパニックを起こしさらには、ずしっとした肉体的疲労でもう半ばどうとでもなれと開きおるような諦めにぐらぐらとした頭で考えるより先にコクンとそう頷いてしまっていたらしい。





そんな頷く私に、敦賀さんははしゃぎまわる大型犬のようになってしまった。
シーツを巻き付けただけの私をその腕に捕まえるとベッドを飛び降りて高々と私を抱き上げた。
「嬉しい!嬉しいよ!キョーコちゃん!!」
子どもみたいに無邪気に笑う敦賀さんはそのままクルクルと回りはじめてしまった。
怖い!怖いです!!あなたはただでさえ日本規格外に長身なんです!!天井が近い!!スピードが速い!!なんのアトラクションのおつもりですか!?
「そうだ!交際会見、いや婚約……いっそ結婚会見しちゃおうか?社長に報告もしないとね?」
しっとり魅惑のテノールがウキウキとはじゃいで跳ねて問いを投げる。
「えっ!?いやっ、待って!ダメです!!」
目まぐるしくも振り回されながら必死に主張すれば「なんで?」と、間髪入れずににっこりと凄むように返される質問。






どうすれば………目の前のこの彼の質問と暴走を止める事が出来るのでしょうか?




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↓拍手ボタンコメにてまじーん様からいただきましたネタ。具体性溢るるそれを要約すると

「現状把握→質疑応答→物証確認→喜色満面→暴走特急な蓮さん。を、2話で。」

からぽちぽちと書いてみたものとなっております。
いや、もっと素敵セリフとか行動指針からオチまでくれるお人な魔行の方。コピペでいんじゃねってくらい。流石、罠師様じゃのう。
毎度、あざーす!(°∀°)b  
残りネタストックは2つ☆かな?


最近この変な敦賀さんシリーズを知って、一気に読んだってかたが何人かいらっしゃいましたが………大丈夫?混乱すんじゃね?(´Д` )?
55話も書いてるけんど、ほぼ全てが同じ時間軸で同じ部屋で基本ふたりなものを一気に……………大丈夫なの?
因みに、猫木はもうわけわかんないでやんす。トリ頭な猫木には把握しきれねぇですだよ。
。(;°皿°)←勢いだけでダァーッと駄文製作したらあとは放置な生き物。


↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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