猫木の変な挑戦『いろんな敦賀さんを書いてみよう。』
困惑混沌の朝。から派生する続きのひとつとなっております。


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ズキズキと小さく走る頭痛。
目を覚ました途端に身体に残るアルコールを感じた。
こんなになるほど呑んだ記憶はない………けれど最近の寝不足や体調不良が祟ったかな、なんて思いながら瞼を開けて………息を飲んだ。



見覚えのない天井。
パチパチと数度瞬きを繰り替えぜは、頭に蘇る昨夜の記憶。
隣に感じるあたたかなぬくもり。
顔を横に向けるれば、明るい茶色のふわふわの髪………こちらを向いてはくれない愛しい後頭部は眠っているをだろうか。
その髪に触れたいなと思いはしても、触れてしまえば消えてしまいそうにも思えてしまって手を伸ばす事が出来ない。
見つめ続けていると我慢出来ずに触ってしまいそうで視線を彼女から逸らして、上半身を起こした。
女性の寝室をジロジロと見るなんて失礼だとはわかってはいても、そこここに優しい彼女の気配が満ちていてついつい見回してしまう。だって、壁にアイツとか他の男のポスターなんて貼ってあったら嫌じゃないか………
「あの………」
そんなキョロキョロと現状把握に必死だった俺に戸惑ったような声がかけられた。
彼女の方を振り向けば、うにゅっと眉を下げて困ったみたいな顔で頬を染めた最上さんが白い胸元にシーツを手繰り寄せてちょこんと座っていた。
そのあまりにたまらないかわいらしさに顔がゆるゆるに崩壊して行くのが自覚出来るけど、止めようがなかった。
そんな俺の顔を見てさらに赤く色付くそのどうしてくれようってかわいさに………前日のアルコールの影響で鈍った頭のどこかのなにかなスイッチが入ってしまったらしい。




まずは確認だよね。これが何時もの俺の願望が見せる夢や妄想だったら、ぬかよろこびは嫌だからな。
大事な事だから最初から順を追って順番に、確実に。
「昨日、ドラマの打ち上げに俺たち一緒に参加したよね?」
唐突な俺の質問にきょとんとした顔をしながらも「え?あ、はい。」と答えてくれた彼女。
「うん。俺、最上さんがちっとも俺の近くにいてくれなくて他の男なんかと楽しそうにしてるのに嫉妬して、つい自棄酒みたいに飲み過ぎた記憶があるんだけど………」
そこまで聞いた彼女は「へっ?え?……嫉妬?」と不審な顔をしていたけれど
「もしかして、俺、酔っ払ってた?」
構わずに質問をすれば、しばし迷った末にコクンと頷く。
「ここ、最上さんの部屋だよね?連れて来てくれたの?」
更に質問を重ねる。コクコクと肯定を示して揺れる頭。その動物めいてた仕草につい意地悪な質問をしてしまう。


「………した?」


そんな質問にこてんと首を傾げている愛しい最上さん。
「うん、俺もう最上さんが好きで好きでかわいくって我慢出来なかったから、ベッドに引きずり込んじゃたけど………」
見事なくらい真っ赤になった最上さんがはくはくと声もなく口を開閉させている。
「しちゃったよね?………セック」
そこまで言った瞬間、べちんっと唇に強い衝撃が。
彼女の小さな両手が俺の口を勢い良く塞いでいる………当然そんな事をすれば彼女が胸元に握りしめていたシーツは引力にひかれて自由落下するわけで………
焦がれて夢見た愛しい彼女のそんな姿にますますにどこかのなにかなスイッチが入ったらしい俺は………




ベロリとその愛しい手のひらを舐めると、さらに暴走していった。




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おい、このシリーズの更新止まるんじゃなかったのかよ?って声がしてる気がします。
帰ってくるの早過ぎだよね。(;°皿°)
終わる終わる詐欺めいてますが、止まるって書いたらちらほらはらりとネタが何個か舞い込みましたの。笑


↓拍手コメにて、まじーん様からいただいたネタよりぽちぽちと。
相変わらずに、コピペでいーんじゃね?ってくらいの密度と具体性あふるるネタに、更に今回はなんと2話とのご指定なので続きます予定となっております。
待て、次回。←まだ書いてもないクセにな。
((((;゚Д゚)))))))


↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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