猫木の変な挑戦『いろんな敦賀さんを書いてみよう。』
困惑混沌の朝。reverseから派生する番外編的な続きのひとつとなっております。


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この世界で一番、浮かれた男になってしまっている自覚があるよ。



包み込むみたいな優しい香りとぬくもりの中、目が覚めたんだ。
隣にどうしようもなくかわいい君が眠っていた。
その事に驚き………昨日の記憶を遡ってから、より一層愛しくてならない彼女を起こさぬようにじっと見つめていた。



その眩暈のするような幸福。
幸せになってはいけないと………ずっと戒めていた俺。それでも、この幸せを守りたいと、手離したくないと心から思う。
あぁ、本当に夢のようだ………
いや、待て。
これは、本当に現実か?
恋愛は………今までだって散々に願望で俺の目を曇らせて正しい判断力を奪っていくんだ。
これが夢だったら………
俺がどれだけ手を伸ばしてもアピールしても、するするとその曲解思考回路で明々後日の方向へと突っ走って、遠く遠く敦賀教なんて怪しげな教団までいつの間にやら掲げてすり抜けて行ってしまう彼女。
攻めあぐねて、停滞仕切った難攻不落の手強いラスボス。
その彼女との一気に進展した(いや、俺がさせたんだけど)関係は、そんな彼女に振り回され続けた身を振り返れば、まるで嘘のような奇跡で………
昨日は密かに夢見るように虎視眈々と思い描いていたはじめての夜の計画とはだいぶ違ってはいたけど、でも、そんな俺の願望と欲望を遥かに凌駕するほどかわいらしくって想像以上に色っぽかった彼女は………
もしかしたら、俺の願望が見せた夢か、妄想や幻想の類のものじゃないだろうな………そんな事があってしまったなら、俺は現実を突きつけられた時に落ち込むなんてレベルで済む自信など微塵もなかった。


でも、今、俺の隣にはしどけない姿で眠る最上さん。
これも、夢なのか?
こんなに、この世のものとは思えない程かわいい寝顔も妄想?
確かめたくて恐る恐るそろそろと眠る彼女の肌に触れた。すべすべと肌触りの良い手に吸い付くみたいな肌。気持ちがいい。
一度、触れてしまえば止める事など出来なくて………最上さんが、くぅくぅと気持ちのよさそうな寝息を立てているのを良いことに、邪な思いで焦がれながら触れることの出来ないでいたそのやわ肌に手を這わして確かめていく。
彼女も俺も何ひとつ身に付けない生まれたままの姿で、ところどころベタベタしたような感じがするのは………昨日、致した後にシャワーも浴びずにそのまま眠ってしまったからなんだろう。後で、一緒にシャワーとかいいなぁ………なんて、欲望が妄想を描く。
裸だし、ベタベタしてるし………彼女の事、抱いたんだよな?夢じゃないよね?



あぁ、でもなんだか……信じられない。やっぱり夢でしたっとかってオチじゃないだろうか。
そんな不安と夢なら夢でどこまでも堪能しつくしてから………なんて考えが過る俺の手はどんどんと貪欲になっていて、気が付けば、男として触れたくて仕方がなかった彼女のコンプレックスな胸のやわらかさとかきゅっと細く滑らかな腰のラインとかを不埒な気配をふんだんに含んだ触り方で撫でまわしていた。
そうしていると、腕の中の最上さんはピクッと震えて「んっ……やぁん」なんてそんな色気満載な吐息をこぼしてくれる。
それは、酷く中毒性の高い猛毒みたいでもっともっと欲しくて堪らない。
そうやって、加速すれど止まらない俺。
「やっ!……な、なに?」
暴走する俺の暴挙に、彼女がついに目を覚ました。
潤んだ紅茶色の瞳、薔薇色に染まった頬、あがった吐息。
そんな魅力的過ぎる最上さんを見て、ぶちりと、最後の最後ぎりぎりに残されていたどこか一本が切れた音が聞こえた気がした。



「ゃん!……な、なななになさって!」
おたおたあわあわしている最上さんを抱き寄せて、くるっと覆い被さるように押し倒す。
「ごめん………最上さんに溺れてしまって、とめられそうにないんだ。だから………本当に嫌なら、殴ってでも本気で抵抗して。」
そう勝手極まりなく宣告すれば
「お、溺れる?」
なんて不思議そうにしていたから。
「君に溺れきってる………今までだって好きで好きでどうしてやろうかってほど綺麗でかわいかったのに、それ以上だなんて………ほんと、息もできないよ。」
見事なまでに真っ赤に真っ赤に染まる頬。はくはくと開閉する愛しいその唇に、ちょんっと触れるだけのくちづけを落とす。


「だから、やめてあげれない。」




そうやって俺は夢のような………けれど、覚めることのない甘い幸福に溺れていった。





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自称恥ずかしがり屋さんはこんなネタをあんな長々と語らないよ?な、魔行の方様から変なツンデレおねだりにて強奪したネタ(隙を生じぬ二段構えのネタ姿勢)やたらめったら具体的なそれを要約してみると

「ノンストップセクハラ敦賀さん。~夢なら覚めないで~」

な、ネタよりぽちぽちと書いてみたものとなっております。
最初はもっと具体的に蓮さんのセクハラ思考と行動を書いてたんだけど、両方とも限定かよ?ってのと、これはセクハラじゃない……違う別のなんかのプレイだ!?って、なったので軌道修正。
して、コレにございます。
ごめん。(´Д` )


マジで、これコピペしたらいんじゃね?って勢いのネタをありがとう魔行のお方様!!
( ´ ▽ ` )ノ


↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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