深夜ですが、明日は出かけるので、ゆっくりブログを書く時間が取れません。
なので、ちょっとここで一つ、改めて書いておこうと思うことを。
(通院記は改めて後ほど、時間のある日に書きます)
さて。セミントラですが、赤箱と青箱があります。
これの違いは濃度ではありません。効能が違うだけです。
蛋白尿を抑える目的で処方されるお薬ですが、
青箱はそれのみ。赤箱は、高血圧にも対応。違いはそれだけです。
なので、セミントラは、腎疾患を改善するためのお薬ではありません。
この辺、誤解のないようにしていただきたいな、と思います。
高血圧ではない猫ちゃんに高血圧のお薬を投与するような事になりませんよう、
くれぐれも、ご注意と、まずは、主治医に『高血圧のような症状がある』ことを
相談し、血圧を測ってもらって下さい。
逆に言えば、血圧も測らずに、赤箱のセミントラを処方する医師はどうかと思います。
血圧が正常で、腎疾患があり、尿に蛋白が出ている(基準値を超えている)場合は
通常青箱のセミントラで間違いではないのです。
赤箱のセミントラにも、蛋白尿を抑える効果がありますが、マロンはそこは正常です。
血圧が高めだったことから、そこに対応できるお薬として、赤箱のセミントラが
処方された、というだけのことです。
また、お薬には何らかの副作用が必ずあります。
マロンの場合、ステロイドの服用により、薬物性糖尿病になりました。
ステロイドで糖尿病を発症することもあるのです。
で。ですから、セミントラだけでは通常は腎疾患の症状が改善されることはありませんし
そもそもが、腎臓は再生不可な臓器です。一旦悪くなるとどんな治療をしても
それこそ、移植でもしない限りは、回復しないのです。
考えることは、進行を遅らせること。そして、なるべく穏やかに暮らしてもらうこと。
QOLですね。そこを考えること。
合うものは、その子その子によって違います。
マロンはラプロスは、あまり効果がなく、たまたま、セミントラと毎日の
自宅点滴で腎疾患が落ち着いている、というだけなんです。
ラプロスの服用が効果をもたらす子もいますし、ほんとに『人によって違う』と同じ。
ワタシも、少しずつ少しずつ、色々試しながらマロンに合うものを、と思ってやってきました。
インスリンもそうです。動物専用のプロジンクは全く合いませんでした。
病院を変え、インスリンをランタスに変えてから、血糖値が安定し始めて
ひどい下痢も落ち着くようになってきました。改善が見られなかったり
不安だったりしたら、一旦お薬を休薬してみる、別のお薬に変えてもらう、
思い切ってセカンドオピニオンを受けてみる、ということも必要ではないかなと思いますよ。