第二百六話 <詩>あまだれ | ねこバナ。

第二百六話 <詩>あまだれ

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ぽつり
ぽつりと

まどのそと

ちいさなあまだれ
おちている

ぼくは
おめめを

いっぱいに

あけてそいつを
みつめてる


ちいさなまどから
みえるせかいは
いったいどこまで
つづくんだろう

ちいさなおうちで
くらすぼくには
さっぱりちっとも
わからないけど


ぽつり
ぽつりと

あまだれは

なんでもないよに
おちてくる

ぼくの
おめめは

まんまるで

なんでもないこと
みつめてる


ちいさなまどから
みえるせかいは
いちにちごとに
すがたをかえる

ちいさなおうちで
くらすぼくでも
いちにちごとに
せかいはかわる


ぽつり
ぽつりと
あまだれは

リズムきざんで
おとたてる

ぼくの
おめめは

そのたびに

おおきくなって

おおきくなって


そとのせかいを

みつめてるんだ



おしまい




いつも読んでくだすって、ありがとうございます

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