インターネット上に「福島から避難した小学5年生が被曝で死亡」という情報流れる / デマとの声も
http://rocketnews24.com/?p=93757
インターネット上に「福島から避難した小学5年生が被曝で死亡」という情報流れ、大きな問題となっている。この情報は原発関係のブログ『脱原発の日』に書かれていた情報がもととなっており、多くの国民が驚きを隠せずにいる。
そのブログには「福島から避難した静岡の病院で小学5年生が亡くなりました」というタイトルで記事が書かれており、その内容があまりにも衝撃的だったため、読んだ人たちが衝撃を受けている。いま現在はブログ記事が削除されているが、そこに書かれていた記事の内容は以下のとおり。
・福島から避難した静岡の病院で小学5年生が亡くなりました
私の子供と同じ小学校に、いわき市から避難してきた子の親からの情報です。今まで、福島原発の水素爆発による被曝で、亡くなった方が沢山いるのに、全く公表されていない、パニックにならないよう配慮されているとか、因果関係を調査中であるとか、言われるそうです。その方の友人のお子さんは、小学校5年生で、被曝当時は福島県久ノ浜にいたそうですが、静岡県の病院で亡くなったそうです(鼻出血など放射線障害の急性期症状で)。母親があまりにもショック状態で、病院名や経過など、詳しくはとても聞けなかったそうですが、その静岡の病院には他にも同じ症状の子が沢山いたそうです。 (引用ここまで)
この情報に対して真剣に驚いている人もいければ、嘘だという声もあがっている。以下は、インターネット掲示板に書かれたこの情報に対する国民の声である。
(中略)
どうやらほとんどの人たちがブログ記事の内容に不信感を抱いており、信じていないようだ。確かに、そのような話が事実であればマスコミや地域住民が騒いでいるはずだし、信じろといわれても信じがたい。真相は不明だが、ブログ記事が削除されたところをみると内容に問題があったのは間違いなさそうだ。
福島第一原子力発電所に近い浪江町で家畜の牛が餓死している情報は入っているが、それでも放射性物質で死亡したという情報はまだ入っていない。人間が被曝して亡くなったのであれば、マスコミで大きく報道されるはずなのだが……。
問題のサイトの魚拓はこちら。
■福島から避難した静岡の病院で小学5年生が亡くなりました|脱原発の日のブログ(大元のサイトは削除済)
http://megalodon.jp/2011-0505-2111-06/ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-10882381802.html
まあ、普通の常識や知識があればデマと一笑に伏せる内容なのですが、子供の日に子供が死んだというセンセーショナルな内容のせいか、未だに信じて拡散してる人がいるような有様(Googleのリアルタイム検索)。
こーいうヨタ記事を拡散する前に、過去に起こったJCO臨界事故での被曝例を調べて欲しいものです。こちらは本当に放射線障害で死亡者が出た事故なのですが、その原因となったのは至近距離での核燃料臨界による中性子線被曝。いわば、バケツで燃料いじってるうちに、剥き出しの原子炉が形成されてしまったような状態と言っても過言ではないかと。
この状態を件の記事で死亡したとされる子供に当てはめようとしても、その子が原子炉建屋に入り込んでて、なおかつ原子炉容器がフルオープンにでもなってたとかじゃなきゃ起こり得るはずがありません。
そもそもこの記事によれば、死亡したとされる子が被曝したのは、福島第一からは離れたいわき市久ノ浜。福島第一からは直線距離で30kmといったところでしょうか?
そんな場所で鼻血が出るほどの被曝を受けたとしたら、いわき市より高い数値が検出されていた、福島県浪江町(福島第一から北西に30km。高い数値が検出されたのは、いずれも事故現場より南より北の方が多かった模様)などでは子供に限らず同様の症状でバタバタ倒れていたでしょうし、また、問題の久之浜でも小学生より体力や耐性の低い、乳幼児は全滅しててもおかしくないんじゃないかと。そうなればもちろん隠そうったって隠しようがありませんし、もっと大騒ぎになってて当然。
また、死んだとされる小学生が、なぜ静岡にいたのかというのも大きな疑問。そこまでの重い症状であれば、静岡でなく設備の整った放医研で治療を受けていると思うのですが。
そしてこのブログ記事がデマだと断定できる最大の補強材料として、こうした美味しい取材対象(嫌な言い方ですが)を、ゲスな事では他国の追随を許さない、日本の見境無き記者団が見向きもしていない事。
もしこの話が本当であれば、ああした連中が騒がないわけがないですし、また、件のブログ主のような反原発団体とのパイプがないとは思えない事を考えれば、もう答えは一つ。最初から放射線で死んだ子供はいなかったって事になるでしょう。
さて、あたいのような素人でも解るようなデマ、流す理由はなんなんでしょうね?
もちろんそれは、原発を廃止したいという願望から出てはいるのでしょう。ですが、こーいう嘘をつきまくって、反原発を押し広げようとしたところで、逆効果なのは普通に考えれば明らか。
にもかかわらず、デマを流しまくるのはなぜなのか…これはあくまであたいの憶測に過ぎませんが、彼らは意識無意識問わず、自分たちの政治主張を普及させるために、誰の目からも解りやすい悲劇を欲しているのではないか。そう思ってしまいます。
思えば今回の事故、そういう卑しい意識で行動してる人達にとっては、格好の素材なわけで、事故の規模が大きければ大きいほど喜ばしいとか考えてるんじゃないかと邪推してしまいます。実際、レベル7の報道で大喜びしてたような人もいますし、そう外してはいないんじゃないかと思いますが、どうでしょ?
この仮定で考えていくならば、彼らにとって福島第一への処置が功を奏し、安定してしまうのが一番まずい展開なわけで、冷温停止までのロードマップが(当てになるかどうかはともかくとして)提示されて焦りが出てきてるんじゃないかと思っちゃうんですよね。
そんな下劣な焦りが、今回の稚拙なデマを発する動機になったのではないか、あたいはこう考えてます。
まあ、あたいの邪推はともかくとして…反原発を訴えるのは自由ですが、その自由をはき違えて、虚偽で世論を動かそうとするのは許せません。まして、その虚偽が子供の生き死にというのでは嫌悪感しか感じませんし、バレた時の反動も大きいんじゃないかと思います。
主張を通したいのであれば、あくまで事実に基盤を置くべきですし、そうでなければ他で事実を語っていたとしても、全てが嘘と思われてもしょうがありません。
自分たちの主張を守るためにも、意図的なデマの拡散はやめた方がいいですよ。
それにしても下劣なデマだと思った方はクリック!
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インターネット上に「福島から避難した小学5年生が被曝で死亡」という情報流れ、大きな問題となっている。この情報は原発関係のブログ『脱原発の日』に書かれていた情報がもととなっており、多くの国民が驚きを隠せずにいる。
そのブログには「福島から避難した静岡の病院で小学5年生が亡くなりました」というタイトルで記事が書かれており、その内容があまりにも衝撃的だったため、読んだ人たちが衝撃を受けている。いま現在はブログ記事が削除されているが、そこに書かれていた記事の内容は以下のとおり。
・福島から避難した静岡の病院で小学5年生が亡くなりました
私の子供と同じ小学校に、いわき市から避難してきた子の親からの情報です。今まで、福島原発の水素爆発による被曝で、亡くなった方が沢山いるのに、全く公表されていない、パニックにならないよう配慮されているとか、因果関係を調査中であるとか、言われるそうです。その方の友人のお子さんは、小学校5年生で、被曝当時は福島県久ノ浜にいたそうですが、静岡県の病院で亡くなったそうです(鼻出血など放射線障害の急性期症状で)。母親があまりにもショック状態で、病院名や経過など、詳しくはとても聞けなかったそうですが、その静岡の病院には他にも同じ症状の子が沢山いたそうです。 (引用ここまで)
この情報に対して真剣に驚いている人もいければ、嘘だという声もあがっている。以下は、インターネット掲示板に書かれたこの情報に対する国民の声である。
(中略)
どうやらほとんどの人たちがブログ記事の内容に不信感を抱いており、信じていないようだ。確かに、そのような話が事実であればマスコミや地域住民が騒いでいるはずだし、信じろといわれても信じがたい。真相は不明だが、ブログ記事が削除されたところをみると内容に問題があったのは間違いなさそうだ。
福島第一原子力発電所に近い浪江町で家畜の牛が餓死している情報は入っているが、それでも放射性物質で死亡したという情報はまだ入っていない。人間が被曝して亡くなったのであれば、マスコミで大きく報道されるはずなのだが……。
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こーいうヨタ記事を拡散する前に、過去に起こったJCO臨界事故での被曝例を調べて欲しいものです。こちらは本当に放射線障害で死亡者が出た事故なのですが、その原因となったのは至近距離での核燃料臨界による中性子線被曝。いわば、バケツで燃料いじってるうちに、剥き出しの原子炉が形成されてしまったような状態と言っても過言ではないかと。
この状態を件の記事で死亡したとされる子供に当てはめようとしても、その子が原子炉建屋に入り込んでて、なおかつ原子炉容器がフルオープンにでもなってたとかじゃなきゃ起こり得るはずがありません。
そもそもこの記事によれば、死亡したとされる子が被曝したのは、福島第一からは離れたいわき市久ノ浜。福島第一からは直線距離で30kmといったところでしょうか?
そんな場所で鼻血が出るほどの被曝を受けたとしたら、いわき市より高い数値が検出されていた、福島県浪江町(福島第一から北西に30km。高い数値が検出されたのは、いずれも事故現場より南より北の方が多かった模様)などでは子供に限らず同様の症状でバタバタ倒れていたでしょうし、また、問題の久之浜でも小学生より体力や耐性の低い、乳幼児は全滅しててもおかしくないんじゃないかと。そうなればもちろん隠そうったって隠しようがありませんし、もっと大騒ぎになってて当然。
また、死んだとされる小学生が、なぜ静岡にいたのかというのも大きな疑問。そこまでの重い症状であれば、静岡でなく設備の整った放医研で治療を受けていると思うのですが。
そしてこのブログ記事がデマだと断定できる最大の補強材料として、こうした美味しい取材対象(嫌な言い方ですが)を、ゲスな事では他国の追随を許さない、日本の見境無き記者団が見向きもしていない事。
もしこの話が本当であれば、ああした連中が騒がないわけがないですし、また、件のブログ主のような反原発団体とのパイプがないとは思えない事を考えれば、もう答えは一つ。最初から放射線で死んだ子供はいなかったって事になるでしょう。
さて、あたいのような素人でも解るようなデマ、流す理由はなんなんでしょうね?
もちろんそれは、原発を廃止したいという願望から出てはいるのでしょう。ですが、こーいう嘘をつきまくって、反原発を押し広げようとしたところで、逆効果なのは普通に考えれば明らか。
にもかかわらず、デマを流しまくるのはなぜなのか…これはあくまであたいの憶測に過ぎませんが、彼らは意識無意識問わず、自分たちの政治主張を普及させるために、誰の目からも解りやすい悲劇を欲しているのではないか。そう思ってしまいます。
思えば今回の事故、そういう卑しい意識で行動してる人達にとっては、格好の素材なわけで、事故の規模が大きければ大きいほど喜ばしいとか考えてるんじゃないかと邪推してしまいます。実際、レベル7の報道で大喜びしてたような人もいますし、そう外してはいないんじゃないかと思いますが、どうでしょ?
この仮定で考えていくならば、彼らにとって福島第一への処置が功を奏し、安定してしまうのが一番まずい展開なわけで、冷温停止までのロードマップが(当てになるかどうかはともかくとして)提示されて焦りが出てきてるんじゃないかと思っちゃうんですよね。
そんな下劣な焦りが、今回の稚拙なデマを発する動機になったのではないか、あたいはこう考えてます。
まあ、あたいの邪推はともかくとして…反原発を訴えるのは自由ですが、その自由をはき違えて、虚偽で世論を動かそうとするのは許せません。まして、その虚偽が子供の生き死にというのでは嫌悪感しか感じませんし、バレた時の反動も大きいんじゃないかと思います。
主張を通したいのであれば、あくまで事実に基盤を置くべきですし、そうでなければ他で事実を語っていたとしても、全てが嘘と思われてもしょうがありません。
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