インフラ更新費、約190兆円必要に=今後50年で老朽化加速-国交白書
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010071500745
 国土交通省は15日、2009年度国土交通白書を公表した。高度経済成長期に整備した道路や下水道などの老朽化が急速に進む結果、11年度からの50年間に必要なインフラ更新費は推計で約190兆円に上り、国や自治体のインフラ投資総額が、10年度の約8.3兆円で推移した場合、更新費は約30兆円不足するとしている。
 11年度予算概算要求基準の策定作業では、公共事業費の圧縮も取りざたされているが、同省は白書を通じ、このままでは新規事業はもとより、建て替えなど既存インフラの更新さえできなくなるとアピールした格好だ。前原誠司国交相が16日の閣議で報告する。(2010/07/15-17:39)

 うーん、そろそろ『公共事業=悪』って図式は改めるべきではないでしょうか?
 どうも公共事業って言うと無駄な道とか箱物を連想しがちですが、実際には堤防などの洪水対策、がけ崩れ防止施設などなど、疎かにすれば国民の生命の危機に直結するような物が多々含まれています。
 また、無駄と見られがちな道路などにしても、整備しておけば災害時の避難経路や救助隊の派遣路となりますし、コスト対効果だけで量るべきものではないと思うんですけどね。
 今現在西日本を襲っている豪雨にしても、被害を極小化するには適切な対策施設が必要。普段役に立ってないから無駄と断ずるのではなく、緊急時に有効かどうかの検討をして欲しいものです。

 はやぶさ帰還の時に思ったのですが、『こんなこともあろうかと』の実現に必要なのは、危機に対する想像力だと思うんですよね。何か事が起こってから「ああすればよかった、こうすればよかった」と後悔するんじゃ、その犠牲になった人は浮かばれません。
 是非とも政府にはその点に思いを巡らせ、国交白書の指摘を真摯に検討していただきたいものです。

 …もっとも、直面してる危機に対してもこれだと、何かを期待するのも空しいですけどねorz

■国交省:大臣発言(西日本を中心とした豪雨、青い羽募金強調運動に対する協力依頼について)
http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_001025.html
(抜粋)今後地元の皆さん方の御意見もしっかりと踏まえて、1日も早く被災地の安定的な生活を回復できるように関係機関連携の下に、国としてもしっかりと地方公共団体との連携を強めて必要な対応策をとってまいりたいと考えております。


 考えてるだけですかorz
 しかも後段には募金についての記述…いやいやいや、今こそ税金の使いどころというものでしょうが。いきなり民間の募金に頼ってどうするのかと…てか、こういう事態に備えて予備費があるのですが…あれー?(棒
 なんかもう口蹄疫に続き、今回の豪雨も政府による人災になりそうですね…被災地域の方々の無事と、不幸にも亡くなった方のご冥福、そして一日も早い復興をお祈りいたします。。。


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