岡田外相の会見要旨 日米密約
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010030901001006.html
日米密約に関する岡田克也外相の記者会見要旨は次の通り。
【解明の意義】
事実関係を明らかにするため、解明を進めてきた。外交の信頼回復につながる。事実に反する答弁を続ければ、政治と外交への信頼感がさらに失われる。政権交代が情報公開の追い風になったのは間違いない。
【日米関係への影響】
密約解明は日米安全保障体制の運用に影響を及ぼさない。(核艦船の寄港を含め認めない)考え方は変わらないと米国側にも述べてある。必要に応じ意見交換している。米国には(艦船や航空機に核兵器が搭載されているかを「肯定も否定もしない」)NCND政策があるので、核持ち込みについて聞いても答えない。
【非核三原則】
見直さない。現時点で法制化の予定はない。
【NCND政策】
米国の判断として理解している。「核兵器なき世界」への障害とはならない。(非核という)理想と、核抑止という現実のバランスをどう取るかの問題。核の抑止力を私は肯定している。
【核持ち込み】
「暗黙の合意」があった。日米で(一時寄港が核持ち込みにあたるか)解釈が異なることが明確になった。核の持ち込みがなかったとは言い切ることができない。疑いは払拭できない。ただ、具体的証拠はない。(寄港地の)地元の皆さんに不安感を抱かせたことは申し訳ない。
「核艦船寄港は核の持ち込みにあたる」との政府の考えは変えない。米国が核政策を変更した1991年以降、持ち込みはないと考える。今それが具体的に問題になることはない。(事実上)拘束力はない。米国は核への依存を減らしていく方向。持ち込みが将来あるとは考えていない。
【朝鮮半島有事】
密約があったことは外務省も有識者委員会の結果で一致している。
【沖縄核再持ち込み】
報告書は関連文書に政府が関与しなかったために「密約と言えない」としたが、定義にもかかわるが、違う解釈もあり得る。署名入り文書が数十年ぶりに出てきた。外相の立場を離れ一般常識からみればこれこそ密約ではないかとしないわけではない。
【沖縄「肩代わり」】
広義の密約と考えるが、外務省の意見を聞かれれば、必ずしも密約ではなかった。従来、国会答弁しており秘密ではないとも考えられる。
【文書管理問題】
文書破棄はあってはならないこと。かなり可能性があれば調査しなければならない。ただ意図的な破棄があったかは承知していない。文書欠落の理由には資料管理の悪さもある。自らを本部長とする外交記録公開・文書管理対策本部を設置した。
【責任論】
91年の米核政策変更は密約を明らかにする大きなチャンスだったが、結局従来の国会答弁を繰り返し、20年がたってしまった。これほど長期間、国民に明らかにされなかったのは遺憾だ。国際情勢が変わっても密約が明らかにされなかったのは、リーダーたる首相や外相の責任だ。
2010/03/09 23:03 【共同通信】
…でー、結局どこを落としどころにするつもりなんだろ?
内容自体は正直どこが問題なのか?って内容ですし、隠してた事自体が問題となりますと、かつての首相が所属してる民主党が、その内容を知らなかったのはなんでなんだ?って話になっちゃいますし。
かつての羽田首相の国会での発言、これも責めなきゃ筋が通らないんじゃないでしょうか?
■衆議院議事録 第18号 平成6年5月12日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/129/0001/12905120001018a.html
○羽田孜
なお、一九六九年の佐藤・ニクソン密約の真相いかんというお話でございましたけれども、これはもう再三私どもの先輩たちがお答えしてきておりますように、御指摘のような密約が交わされたとの事実はないということであります。そして非核三原則、これは当然のことながら、私どもも堅持をしていくということを明確に申し上げておきたいと思っております。
なお、当時の閣僚はといいますと…
大蔵大臣:藤井裕久(新生党)
自治大臣【政治改革担当】・国家公安委員会委員長:石井一(新生党)
…おい。
さらに当時の新生党の幹部は…
党首:羽田孜
代表幹事:小沢一郎
代表幹事代行:渡部恒三
…おーい。ついでに、閣外協力をしていた新党さきがけには、管直人氏や鳩山由紀夫氏など、現内閣の錚々たるメンバーが名を連ねていたりします。これでジミンガーするのは無理があるんじゃないでしょうか?
で、内容に話し戻すと、この密約(笑)内容を信じる限り、在日米軍基地への核持込は沖縄への再持込文書を見る限り(関連記事:核密約文書が存在 佐藤元首相遺族が保管)日本政府との事前協議が必要とされており、通告無しでの核配備はしないって事になってるのが明らかになったようにしか見えません。つまり、かつて左翼の皆さんが騒いでた、『在日米軍基地には核兵器が配備されている!』ってのを見事に否定する内容の密約であり、実は日米共に日本のスローガンである『非核三原則』を馬鹿正直に守っていたという証拠に過ぎないような気がするのですが、どうでしょう?
それでも、「いーや、米帝は真実を隠してる!」とかまだ騒ぐつもりなんでしょうけどw
それにしても、今回の密約騒動で思うのは、冷戦の狭間にあってまだまだ左翼の皆さんが元気だった時代、米国の核抑止力を機能させるために日本政府も必死だったんだなぁ…って事。
当時は核アレルギーも今より強いものでしたでしょうし、艦船内は寄港地ではなく船籍地の法が適用されるという常識も浸透してなかったでしょうし(こっちは今でもかな)、たとえ国民を騙す事になっても、明かす事によって発生する混乱を考えるならって事で隠したんじゃないかと思いますね。
今現在の価値観で過去の事象を推し量る事が、どれほど愚かな行為であるかを、この騒動は再び語りかけているようにも思えますね。
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日米密約に関する岡田克也外相の記者会見要旨は次の通り。
【解明の意義】
事実関係を明らかにするため、解明を進めてきた。外交の信頼回復につながる。事実に反する答弁を続ければ、政治と外交への信頼感がさらに失われる。政権交代が情報公開の追い風になったのは間違いない。
【日米関係への影響】
密約解明は日米安全保障体制の運用に影響を及ぼさない。(核艦船の寄港を含め認めない)考え方は変わらないと米国側にも述べてある。必要に応じ意見交換している。米国には(艦船や航空機に核兵器が搭載されているかを「肯定も否定もしない」)NCND政策があるので、核持ち込みについて聞いても答えない。
【非核三原則】
見直さない。現時点で法制化の予定はない。
【NCND政策】
米国の判断として理解している。「核兵器なき世界」への障害とはならない。(非核という)理想と、核抑止という現実のバランスをどう取るかの問題。核の抑止力を私は肯定している。
【核持ち込み】
「暗黙の合意」があった。日米で(一時寄港が核持ち込みにあたるか)解釈が異なることが明確になった。核の持ち込みがなかったとは言い切ることができない。疑いは払拭できない。ただ、具体的証拠はない。(寄港地の)地元の皆さんに不安感を抱かせたことは申し訳ない。
「核艦船寄港は核の持ち込みにあたる」との政府の考えは変えない。米国が核政策を変更した1991年以降、持ち込みはないと考える。今それが具体的に問題になることはない。(事実上)拘束力はない。米国は核への依存を減らしていく方向。持ち込みが将来あるとは考えていない。
【朝鮮半島有事】
密約があったことは外務省も有識者委員会の結果で一致している。
【沖縄核再持ち込み】
報告書は関連文書に政府が関与しなかったために「密約と言えない」としたが、定義にもかかわるが、違う解釈もあり得る。署名入り文書が数十年ぶりに出てきた。外相の立場を離れ一般常識からみればこれこそ密約ではないかとしないわけではない。
【沖縄「肩代わり」】
広義の密約と考えるが、外務省の意見を聞かれれば、必ずしも密約ではなかった。従来、国会答弁しており秘密ではないとも考えられる。
【文書管理問題】
文書破棄はあってはならないこと。かなり可能性があれば調査しなければならない。ただ意図的な破棄があったかは承知していない。文書欠落の理由には資料管理の悪さもある。自らを本部長とする外交記録公開・文書管理対策本部を設置した。
【責任論】
91年の米核政策変更は密約を明らかにする大きなチャンスだったが、結局従来の国会答弁を繰り返し、20年がたってしまった。これほど長期間、国民に明らかにされなかったのは遺憾だ。国際情勢が変わっても密約が明らかにされなかったのは、リーダーたる首相や外相の責任だ。
2010/03/09 23:03 【共同通信】
…でー、結局どこを落としどころにするつもりなんだろ?
内容自体は正直どこが問題なのか?って内容ですし、隠してた事自体が問題となりますと、かつての首相が所属してる民主党が、その内容を知らなかったのはなんでなんだ?って話になっちゃいますし。
かつての羽田首相の国会での発言、これも責めなきゃ筋が通らないんじゃないでしょうか?
■衆議院議事録 第18号 平成6年5月12日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/129/0001/12905120001018a.html
○羽田孜
なお、一九六九年の佐藤・ニクソン密約の真相いかんというお話でございましたけれども、これはもう再三私どもの先輩たちがお答えしてきておりますように、御指摘のような密約が交わされたとの事実はないということであります。そして非核三原則、これは当然のことながら、私どもも堅持をしていくということを明確に申し上げておきたいと思っております。
なお、当時の閣僚はといいますと…
大蔵大臣:藤井裕久(新生党)
自治大臣【政治改革担当】・国家公安委員会委員長:石井一(新生党)
…おい。
さらに当時の新生党の幹部は…
党首:羽田孜
代表幹事:小沢一郎
代表幹事代行:渡部恒三
…おーい。ついでに、閣外協力をしていた新党さきがけには、管直人氏や鳩山由紀夫氏など、現内閣の錚々たるメンバーが名を連ねていたりします。これでジミンガーするのは無理があるんじゃないでしょうか?
で、内容に話し戻すと、この密約(笑)内容を信じる限り、在日米軍基地への核持込は沖縄への再持込文書を見る限り(関連記事:核密約文書が存在 佐藤元首相遺族が保管)日本政府との事前協議が必要とされており、通告無しでの核配備はしないって事になってるのが明らかになったようにしか見えません。つまり、かつて左翼の皆さんが騒いでた、『在日米軍基地には核兵器が配備されている!』ってのを見事に否定する内容の密約であり、実は日米共に日本のスローガンである『非核三原則』を馬鹿正直に守っていたという証拠に過ぎないような気がするのですが、どうでしょう?
それでも、「いーや、米帝は真実を隠してる!」とかまだ騒ぐつもりなんでしょうけどw
それにしても、今回の密約騒動で思うのは、冷戦の狭間にあってまだまだ左翼の皆さんが元気だった時代、米国の核抑止力を機能させるために日本政府も必死だったんだなぁ…って事。
当時は核アレルギーも今より強いものでしたでしょうし、艦船内は寄港地ではなく船籍地の法が適用されるという常識も浸透してなかったでしょうし(こっちは今でもかな)、たとえ国民を騙す事になっても、明かす事によって発生する混乱を考えるならって事で隠したんじゃないかと思いますね。
今現在の価値観で過去の事象を推し量る事が、どれほど愚かな行為であるかを、この騒動は再び語りかけているようにも思えますね。
で、結局どう始末つけたいの?と思った方はクリック!
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