イシカワでぃーす。

前回死を扱ったテーマにしようと思ったのに大きく脱線したというトコロまで書いて終わったかと思いますが、多分それは物語の登場人物名を考える際に方向が変わったのだと思います。

『さらば!イチロー』の役名は基本的に野球のイチロー選手に縁のある名前を使用しました。

例を挙げると、

ユミコ→弓子婦人から
ユンケル→イチロー選手のCMから
吉田→イチロー選手の担当のライターさんから
チチロー→イチロー選手のお父さんの愛称から
スズキ→イチロー選手の苗字から
イッキュウ→イチロー選手と弓子婦人の愛犬から

最終的にホストクラブの名前はイチロー選手の強肩から繰り出される送球の通称『レーザービーム』に落ち着きましたが、元々は『マリナーズ』でしたw

あと、最終的に尊哉演じるホストの名前もハチローになったけど、元々は、イチロー選手に憧れて『マリナーズ』に移籍した川崎宗則さんの愛称からムネリンでしたw

どうです?

もう、この名前がノートに並んだ時点で、この濃ゆい食材をどう調理すれば良いのかと迷宮入り確定ですよね?

今振り返ると、最初から役名を普通にすりゃいいじゃんって事なんですけど、それに捕らわれている時は気付かないモノでw
いや、むしろ自分の実力が度外視してまとめてみたいと思うモノでw

そんな中、まず思い浮かんだのは、イチローの婚約者ユミコの前から突然イチローが失踪したというストーリーと、捜索を続ける中で見つかった唯一の手掛かりが『イッキュウ』という名前であるという事でした。

最終的に『イッキュウ』はカセットテープに吹きこまれた曲という事に落ち着きましたが、この段階では『イッキュウ』がどっかから見つかるんだけど、ソレが何か分からないという事で、メンバーを呼び出し打ち合わせを重ねる日々でした。

石川「イッキュウって何だと思う?」
メンバー「さあ?てゆーか役名濃すぎない?」

こんなやり取りが続き一向に『イッキュウ』が決まりません。

そんな最中に、以前仁から「作曲したから聴いてみて」と送られた曲があったのをふと思い出し、息抜きに聴いてみたら「いいじゃん、この曲」となり、「もしかしてコレは『イッキュウ』なんじゃねえか?いや、コレは『イッキュウ』に違いない!」と強引なこじつけをし、晴れて『イッキュウ』は曲に落ち着きました。

メンバーと打ち合わせを重ねる中、ユミコの追う『イチロー』は実は存在しなかったという事と、それぞれがそれぞれに追う『イチロー』も実在せず、最終的にそれぞれがそれぞれに『イチロー』という存在から『さらば!』するという内容にしようという事で、映画『ユージュアル・サスペクツ』の実在しなかった『カイザー・ソゼ』の様に『イチロー』を描けたら良いねというのが共通認識の方向性になりました。

そんな訳で、大分フワッとした状態ではありますが執筆を開始しました。

9月11日、奇しくも同時多発テロが起こった日に『さらば!イチロー』は動き出したのであります。


続く!