人間関係でどこでつまづくか、というと。
ひとことで言ってしまうと。
「どちらが正しいか」
を主張しあうからだ、と考えています。
「じゃぁ、自分の正しさを主張しちゃいけないの?「相手の言いなりになれ」って言うの?」
と言う声が聞こえてきそうですね(^^)
でもそうではないのです。
こんな感じで揉めてませんか?
いろんな人間関係の揉めごとの相談が、日々寄せられてきます。
最近寄せられただけでもこんなご相談がありました。
いつまでもだらだらと検討ばかりして。決断を先延ばしにする仲間にイライラする人。
いつも揉め事を起こす人に対して「どうしてもっとみんなに優しくできないのか」と無意識に責めてしまう人。
どっちでもいいことを主張しあって協力しない人達を見て悲しくなる人。
誰かの間違いばかりを指摘して、できたところをひとつも認めようとしない人。
「親(上司・先輩)の言うことは絶対だ」と言われて納得できない人。
「オレのアイデア通りに従え。じゃなきゃやらない」と強権的に主張してくる上司。
などなど…。
いろんな人が。いろんな場所で。
「正しい」「正しくない」を理由に。
誰かと対立して主張しあったり。影で愚痴ったり悪口を言ったりしながら。
人間関係をおかしなものにしているのだと思うのです。
そして。
「もうこんな衝突ばかりの人生を変えたい」と言いつつも。
無意識下では。
「私の正しさが受け入れられる社会に変わって欲しい」
という思いが。ずっとずっと。消せないまま続いてしまうのですね。
「正しさ」って?
実は。「正しい」には。人それぞれ。状況それぞれで。
いろんな「正しい」が存在しているのです。
実は。大きく分けると。「正しさ」には。
3つのタイプが存在すると考えています。
「正しさ」の3つのタイプ
実は。正しさには3つのタイプがあって。人それぞれ。
自分が最も大切に思っている「正しさ」には。
傾向(言い方を変えれば偏り)があるのです。
正しさの3つのタイプとはどういうものかと言うと。
・「早い」が正しいタイプ。
・「優しい」が正しいタイプ。
そして。
・「正しい」が正しいタイプ。
この3つのタイプが。それぞれの「正しさ」を主張しあってるのです。
最初の例で書いた人間関係で解説すると。
いつまでもだらだらと検討ばかりして。決断を先延ばしにする仲間にイライラする人。
=【正しいが正しい人】VS【早いが正しい人】
(正しい答えを出すために時間を掛けることをやむを得ないと考える【正しいが正しい人】と
なにごともスピーディに誰よりも早く着手&チャッチャと解決するのがベストだと考える【早いが正しい人】の闘い)
◇ ◇ ◇
いつも揉め事を起こす人に対して「どうしてもっとみんなに優しくできないのか」と無意識に責めてしまう人
どっちでもいいことを主張しあって協力しない人達を見て悲しくなる人。
=【優しいが正しい人】の悲しみ
(「正しさVS早さ」「正しさVS正しさ」の闘いを繰り返す人たちを見て悲しくなる【優しいが正しい人】の典型的なパターン)
◇ ◇ ◇
誰かの間違いばかりを指摘して、できたところをひとつも認めようとしない人。
「親(上司・先輩)の言うことは絶対だ」と言われて納得できない人。
「オレのアイデア通りに従え。じゃなきゃやらない」と強権的に主張してくる上司。
=【正しいが正しい人】または【早いが正しい人】の孤独な闘い
(「正しいが正しい人」や「早いが正しい人」は、自分以外のタイプを「間違っている」と決めがち。「さっさとできない人(いつも遅い人)」や「正確にできないひと(いつも間違う)ひと」を許せずに、常に相手の不備な点を見つけては突いていこうと狙ってしまいがち)
いわゆる「3すくみ」のような状態で。
相手を認めず。自分が正しいと思い。他の人がどうして自分と同じ考えを持てないのかを不思議に思いつつ。相手を正そう(変えよう)と思い続けるから。
人間関係がつらく。そして重く。そしてめんどくさくなっていくのです。
人間関係を楽にするヒケツ
この「3つの正しさ」が腑に落ちたとき。人間関係は本当に楽になります。
「早いが正しい」を主張してしまいがちな人は
「相手の正しさ(または優しさ)を最大限に受け入れながら、かつスピーディにこの問題を解決する方法はないだろうか?
もし今回(早さを優先するために)相手の意見が受け入れられなかったとして、相手の正しさの出番をどこかに作ることはできないだろうか?」
と考えられるようになると、「他の正しさの星からやってきた人々」は力を貸してくれるようになります。
「優しが正しい」と考えてしまいがちな人は
「ああ。この人たちは今。「早さ」と「正しさ」で言い争ってるんだな。
今この状況で必要なのは「早さ」「正しさ」「優しさ」のどれだろう?
全部をMixさせながら、みんなが納得する(優しく収まる)方法はないだろうか」
と考えれば、協力関係を作れるようになり、周囲が少しずつ優しくなっていきます。
「正しいが正しい」を主張してしまいがちな人は
「世の中には「正しいが正しい」以外の人もいるのか。
不思議だが、「間違っている」という意識を外して、周囲の主張にも耳を傾けてみよう。
早い方がうまくいく事例や、優しい方がうまくいった事例を探してみよう。
これは自分の幅を広げるチャンスだ」
と自分の「正しさのパターン」をより広げるチャレンジをすることで、いろんな世界が見え出します。
ここに気づけば楽に生きられる
この「正しさの定義が人それぞれ異なる」ことに気づけるまでは。私自身が日々「闘いに明け暮れる毎日」を過ごしてきました。
「どうしてみんなは自分のことを分かってくれないのか。自分は何も間違ったことを言ってないのに」
…。
でも。実はこれは。
自分の「正しさの定義」と。
他の人の定義が別のものだっただけ、ということに気付いてから。
ずいぶん生き方が楽になりました。
特に自分は。「正しいが正しい」人だったので。(^^)
僕の周りは全員が「正しくないことを主張してくる敵」でした。
なぜなら。
「早い」人たちや「優しい」人たちを相手にするだけでなく。
僕とは違う意見を「正しいと主張してくる「正しいが正しい」人たち」とも。
ずっと争わなければならなかったからです(笑)
でも今は。
「人それぞれの正しさに気付き。寄り添い。ねぎらう生き方」を身につけたので。
どんな正しさの主張も。笑顔で受け止められるようになりました。
すっごい楽しいです。(^^)
◇ ◇ ◇
あなたは今。どの正しさを一番守ろうとしながら。
他の正しさを主張してくる人たちと闘っていますか?
相手の正しさと向き合って。
勝つか負けるかだけしかない不毛な闘いに明け暮れる必要はもうありません。
相手の正しさを知り。主張を受け入れつつ。
和平の道を探すことだってできるのです。
これができるようになるだけで。
平和な心が。手に入れられるようになっていくから。
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★ねぎらいの書の使命★
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