■ここまで仕事を続けてきて思う「女性の活躍」
社会人になって、かれこれもう30年近くが経ちます。
仕事が好きで、仕事をしていない自分を考えることが難しく、当たり前のように仕事を続けて来ました。
少子高齢化が進む日本の中では労働力の確保は欠かせない課題であり、特に子育て中の女性の労働力化は最重要課題となっている今、女性が働くこと、活躍することが望まれています。
が、実際に働く環境が快適になっているかというと、社会はそう急速には変わらないようで、今も昔も同じように女性が働くことは難しさがつきまとっています。
■先を歩くものの使命として
愛知県は給与的にも恵まれた製造業が数多くあるその産業構造のために女性の活躍が遅れていると言われています。
結婚して、出産して家庭に入り離職する、女性の就業のM字カーブが顕著です。
企業の側にも、そして働く女性の側にも、意識改革が必要だと感じています。
働くということは、単に稼ぐため、という理由以外に、「自分の生きがいとしての仕事」という側面や「社会から離れたくない」「認められたい」など、さまざまな意義があると思っています。
私の場合はそうした「気持ち」が働くモチベーションになっていました。
しかしながら、このような働く意義はなかなか理解されにくく、
例えば小さな子供がいる場合は、育児をないがしろにして自分本位に生きるようで、あたかも悪いことのように咎められることも少なくありません。
特に専業主婦信仰が強いこのエリアで、私のような考え方の人間はマイノリティだと思います。
しかし、自分らしくあるために働くということは、仕方なく働くことより、モチベーションが高く維持ができるのではないかと思っています。
私の場合、困難が大きくそのための努力が大きくなれば、その分辞めるわけにもいかないし、成果を出さないわけにもいかないと思うタイプで、作用反作用の力のように、反対する力の分だけ反発し頑張る力がみなぎります。
その分辛いことも多いのも事実で、夫の助け、親の助けや会社の同僚や先輩の理解などたくさんの人を巻き込んできた結果、今が維持できています。
最近になって後輩の女性から、どのように仕事を続けてきたのか、経験談を話してほしいと言われることが度々あります。
子育てと仕事をどう両立していたのか、今すぐ実践できて、共感できるような話が望まれています。
悩んでいるのは自分ひとりではないということ、また実際にできる工夫があること、それを知ることがモチベーションアップにつながるのだと思います。
智恵をシェアすることが、迷える誰かのためになるんですね。
これは企業にとっても同じで、家事・育児の女性の負担が大きいことや長時間労働など、女性が活躍する上で環境的な障害もまだまだ大きいのですが、実際にそれを乗り越えて女性が活躍している企業が徐々に増えていることも事実です。
こうした個々の企業が持っている叡智をシェアすることも、常識を変えていく上で意義があることだと思っています。
■経営者の方に伝えたい!あいち女性活躍促進サミット
今回のあいち女性の活躍促進サミット2016では、「女性の活躍は経営戦略」というテーマで、特に経営者の皆様に参考となるような事例を沢山お伝えできる予定です。
実際に女性が活躍している企業は元気な企業が多く、それは実のところ男女の垣根を超え、働きやすい環境が作られていたり、従業員のモチベーションが高いなど、様々な魅力に溢れていたり、
採用の面でも優秀な学生が集まるようになったと効果もあるようです。
こうした企業がどんなことを実践しているのか、この機会を活用いただき、女性の活躍に役立ててもらえればと願っています。
■「あいち女性の活躍PR隊」として、女性8人が愛知県から選ばれました。
社会の第一線で実際に活躍している8名の女性がPR隊として、協力してくださることになりました。
色んなところで、実際に女性の活躍を目にする機会も多くなるかもしれません。
PR隊のメンバーは以下のみなさんです。
・名古屋テレビ放送株式会社 総務部サブマネージャー 佐藤幸子さん
・ 株式会社名古屋リビング新聞社 メディアプロデュース部 部長 中島幸子さん
※ネーマックでは「女性の活躍促進サミット2016」の企画を行っております。