『ひとつの朝』― 旅立ちの時を迎えた主人公がこれから出会うもの、そして求めてゆくものとは❓
昭和53年度 高等学校の部課題曲
ひとつの朝
作詞:片岡輝、作曲:平吉毅州
▲「ひとつの朝」(八潮高校合唱部)
いま 目の前に ひとつの朝
まぶしい光の洪水に
世界が沈まないうちに
さあ 箱船にのって 旅立とう
あのノアたちのように 旅立とう
今でもよく歌われる合唱曲ですね。
これも実はNコンから生まれたの曲です。
よく聴いているので取り上げてるかと思っていたのですが、これまた意外に取り上げていなかったようで。
片岡輝・平吉毅州について
作詞は、私の大好きな片岡輝さん。
Nコンの課題曲だけでも、
- 「わが里程標(マイルストーン) 」(S56高)
- 「この愛を 」(H2高)
- 「遙かな時の彼方へと 」(H7中)
- 「予感 」(H14中)
などなど。
作曲も大好きな平吉毅州さん。
- 「わが里程標(マイルストーン) 」(S56高)
- 「気球にのってどこまでも 」(S49小)
- 「海の不思議 」(H元中)
などなど名曲ぞろいです。
歌詞が難解なわけでもなく、胸に直球で響いてきます。
「箱舟」とは❓
詩中に"ノアの箱舟"ってあらためて考えるとよく知らなかったりして💧
ノアという信心深い老人が「近い将来に大洪水が起き、
すべての人間が滅びるだろう」と示唆する神の声を聞いた。
その神は、善人で信心深いノアとその家族だけは助けてやるつもりだと言い、
大きな箱舟を作ることを命じた。
(「旧約聖書」より概略を一部抜粋)
人生における「旅立ち」
旅立ちを決めたひとつの朝、この曲は"旅立ち"がテーマのようです。
高校生たちがこれからまさに向き合うことになる出会い。
力強く訴えてくるようなメロディーとともに、胸に響きますね。
…そして旅立ちの時。
目の前に広がるのは希望だけではなく、困難や悲しみも待ち構えています。
それに立ち向かう強さを持つことが大切なことを学びます。
これから旅立つ新天地には、それらを手に入れることができるチャンスがたくさんあります。
それは待ち構える困難に恐れず一歩踏み出し、旅立つことから生まれるのですね。
これは「わが里程標(マイルストーン) 」(S56高)にも通じるメッセージだと思います。
片岡さん作詞の課題曲を取り上げるときは、毎回生きることとは何かということをあらためて考えさせられるような気がします。
しかも前向きであって、頑張ろうという気持ちにさせてくれます。
この課題曲もそれにもれず、非常に聴き応えのある課題曲です。
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