◆命は廻っていきます | 心のからくり心理学 ひらいなず

 

 

ほんとに
ほんとに

ぐうぜんに
かけた
電話だった

心屋認定講師・カウンセラー
ひらいなずです

今日ね、
用事はないけど
2年間まったく
連絡していなかった
友人に
電話した

普通だったらしない人
そんなに、
仲良くないし
電話番号しらんし

でも、なぜだか
番号調べて
なんとなく
かけてみた

出られた人は
身内の人だった
「今、電話には出れません」

「ああ…」
この時点で、なんとなく
わかったけど
聞いてみた

「いつだったら、お話することできますか」と

そしたら、携帯電話の番号教えてくれた

その番号にかけたら
弱弱しい声の
友人が出てくれた

もう、何も聞けなかった

その人は私の1つ上、
お子さんは、高校2年生だったかな

聞き取りにくい声の
向こうで

もう、手術が5回目ということ
抗がん剤、放射線治療を
していること

ぽつぽつ
話してくれた

この方ね

もしかしたら
いまの私の主人と
結婚していたかもしれない人

私にプロポーズする
数週間前に
この方にプロポーズしてたから~

まあ、みごとに
断られたわけだけど

このことを、私は結婚後に知った

主人の周りの人は
結婚すると聞いて
その人とするとばかり思ってたって

わたしさ、
電話したことがあるんだよね
その事実を知った時
その女性に
私も知り合いだったからね。

そのとき、その方は
「プロポーズって1回は断ったけど
 その後またその話になったら
 結婚してもいいとは思ってた」
そう言った

「私は、知らなくて、ごめんね
 私が、結婚して、ごめんね」
そう返事した、21年前の出来事

今日の電話でも、
私は、話しながら
「病気のこと、知らなくて、ごめんね
 こんなところに、電話してしまって、ごめんね」

そう何度も口にしてた

(本当ならば、私とは結婚しなかったのかも)

21年前
私は、主人に対して
「この人は、私じゃなくても、よかったんだ
 結婚相手は、誰でもよかったんだ」
そう、思って
強烈に拗ねた

自分をないがしろにされたと思った
自分はどうでもいい存在なんだと思った
あの時

いまも、覚えている

拗ねて、悲しくなって、
私が送った手紙を
びりびりに破ったことがある

主人がすごく、
丁寧に大事に大事に
しまってくれていた
私からの手紙

そのとき
主人が
すごい
形相で

普段、
怒らない
声を荒げない人が

「それは、僕の、宝物だからっ!」
と叫んだこと、
忘れられない

どんなに、私が、泣いて暴れても
じっと、そっと、見守ってくれてた人が
大きな声出したこと

私がびっくりした



その頃
よく主人は
ひとりで
ギター弾きながら
歌っていた

まるで、哀しみを
ひとり、癒すかのように

だから
私は
いまでも
主人が
歌っているのを聞くと
なぜだか
胸が、ギュっとするときがある

いっきに
そんなこと思い出した
一日だった

彼女が
伝えにきてくれたのかもしれない

「もう、拗ねなくていいよ」
「もう、あなたは、そのままで、いいんだよ」
「もう、ごめんねは、言わなくてもいいんだよ」
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

命は循環しています
過去も、現在も、未来も
廻っていくのです

もし、もし
命が廻っていっても
また、還ってきます

私は
あなたを
愛してました

私は
あなたを
慈しんで
いきます

どうか
廻ってください

どうか
あなたのままで

ほんとうに
ありがとう