4/9 矢印上向きなおちゃんです。
「ベタ」「ヌキ」「ノセ」の違いがよく分からない
と、コメントいただいたので、印刷業界の話をちょこっとしていきます。
「ベタ」「ヌキ」「ノセ」のことはシリーズで書いているのでそっちをまんべんなく読んでから戻ってきてください。
残念なワードでチラシ よくある例
残念なワードでチラシ よくある例2
残念なワードでチラシ よくある例3
残念なワードでチラシ よくある例4
今回は「ヌキ」の話です。
印刷による色の作り方を考えていくと「ヌキ」の意味がわかると思います。
印刷インクは全部で4色。
イエロー シアン マゼンタ ブラック
「白」は無いんです。
どうやって白にすればいいんでしょうか?
ほら、白で文字が印刷されました。
では、これは?
上の図との違いを見るとわかるのですが、「白」を出したいときは「白い紙」に印刷します。
白い紙に印刷すると、抜いたように見えるので「白ヌキ」といいます。
地の色が出てくるので、地の色を出したいときは「ヌキ」「ヌキモジ」などといいます。
パソコンの画面では「白」は存在するのに、家庭用のプリンターで印刷すると、「白くしたところだけ印刷されていない」という現象が起きます。
これと同じことを印刷で行っています。
当然、色つきの紙に「白」を印刷すると「白」いところは地の色が出るので、白にはなりません。
ということで、「ヌキ」わかっていただけましたか。