イワダレソウは、ほとんどだれにも注目されることのない単なる雑草でした。
この雑草が、砂漠に緑を広げる救世主のように期待されています。
都市緑化の切り札であり、土砂流出を防ぐ守護神です。
砂漠地帯でも枯れずに増えていく強い生命力です。
芝のように、大地に這うように広がります。
芝と違って上には伸びないので刈る必要がありません。
芝よりもずっと早く広がります。
根は、地中はるか深く伸びていって水を取り込むので、水をやる必要がありません。
このイワダレソウを見出したのが 倉持仁志先生。
宇都宮大学の雑草科学研究センターの先生で、いつも作業服に長靴姿で畑しごとをしている、笑顔の優しい気さくな先生です。
先生は、南の島の与那国島にしっかりと根付いてるイワダレソウを見てひらめきました。
大切に宇都宮に持ち帰り、マイナス25度の過酷な環境でも耐えられる強いイワダレソウを育てました。
イワダレソウには、あたまもココロもあるんだよって、倉持先生はおっしゃいます。
砂漠にイワダレソウを植えれば、砂漠が緑におおわれます。
中国からの黄砂を防ぎます.
土砂流出を防ぐので 河川の護岸工事がいりません。
強アルカリ,強酸性の土壌でも生育するので、汚染された土壌を浄化します。
二酸化炭素をたくさん吸収するので、温暖化対策になります。
イワダレソウは、地球が今抱えている問題に、夢と希望を与えてくれます。
決して出しゃばらない植物です。
そんな地球の救世主、イワダレソウを身近なところに植えてみませんか?
ふかふかのイワダレソウ絨毯の上を、はだしで歩くのはとっても気持ちがよく、
青空の下、寝転ぶのは最高です。
イワダレソウで、salon de nature の屋上を一面緑で埋め尽くしたいです。