皆様こんにちわ。
河合範安です。
今日は、先週急死された松野莉奈さんの事例を検証します。
この事例は、本多信明先生と検証しました。



松野莉奈さんの出生時刻
結論から言えば、松野さんの出生時刻は16時頃の申刻・蠍座ラグナである。
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インド占星術で見ると、2004〜2011年の小学生時代のマハダシャーケートゥ期は修行期間、中学生・高校生時代の2011年からのマハダシャー金星期は活躍期間となる。
ダシャーバランスも整合している。

決定的なのは、急死時のダブルトランジットがマラカの2・7Hに生じ、過去に河合が検証したケネディ兄弟とジョン・レノンの暗殺事例と共通している。
また、2月7日に月が8H双子座に入室して突然体調不良を訴えて休暇を取り、翌8日に8H双子座トランジット時に亡くなられたと解するのが辻褄が合う為、やはり蠍座ラグナである。



亡くなられた時の占星術での運勢
亡くなられた時の運勢は四柱推命では、以下の通り。

命式
時 日 月 年
壬 甲 己 戊
申 子 未 寅

喜神 木・水
忌神 火・土・金

大運 丁巳
年運 丁酉

年運が、丙申から丁酉に切り替わってから4日後に亡くなられた
年運が切り替わって直ぐに亡くなられたと言えば、金正男さんもそうである。

丁が調候喜神の壬の働きを干合で無力にするのが痛い。
つまり、ただでさえ暑い命式が更に暑くなってしまう。
また、命式自体が財多身弱で元々の健康運があまり良くない。
更に、大運の丁巳は火であり、財の土を生じ、当然悪い。

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紫微斗数でも流出科が三つもあり、疾厄宮はAーA=0。
大限疾厄宮もCーC=0。
流年疾厄宮も自化忌。
これだけ見ても、やはり健康運はあまり良くない。
元々、病弱な子なのは分かる。

インド占星術でも、金星ー月期で金星はマラカの7Lで8H、月は金星から2L。
チャラダシャーで見ても、獅子座ー双子座期で、DKとGKが双子座にアスペクトしていた。



方位での運勢
では、四柱推命気学という方位学での運勢を見てみよう。
彼女は2月4日と5日に箱根旅行で一泊二日の旅行をした。
この場合、年盤は効かず、月盤と日盤が強く効く。
この一泊二日程度の短期旅行だと、年盤は効かず、月盤と日盤が効くというのは、最新鋭の方位学である四柱推命気学の開発者である笹木龍一先生も確認しているという。

引用しよう。
現時点での私の考え方としては1~2泊の移動から日盤にプラスして月盤の影響を受け始めて、3~4泊では月盤プラス年盤の影響も受け始めてくる、という風に観ています。そしてその移動していた日数でどの盤の影響をどれくらい大きく受けるかが決まって来て、自宅に帰って来てからはその移動中に受けた盤の作用がそれぞれのサイクルに基づいてその後の一定期間出てくる、ということです。

彼女の四柱推命では、喜神は木・水で忌神は火・土・金だが、

方位 南西
距離 100キロ弱

年盤 癸卯 七赤
干支・九星、共に大吉 

月盤 戊申 五黄
月破・五黄殺・本命的殺
干支・九星、共に大凶

日盤 
2月4日 戊辰 二黒
本命殺
干支・九星、共に大凶

2月5日 己巳 三碧
干支は大凶

検証の結果、年盤は非常に良く大吉である。
しかし、せっかく大吉でも、短期旅行の場合は効果を発揮するわけがない。
年盤は最低三泊しないと効力を発揮しない。

月盤と日盤をみると、干支は土が強過ぎる。
財の土は、財多身弱の松野さんにとっては最悪の五行である。
つまり、最悪の五行を取る旅行に行ってしまったと言える。



松野さんの死因は占星術か方位か?
さて、松野さんの事例を見ると、占星術と方位のどちらが死因か考えさせられます。
ただ、河合は両方の複合作用が死因だと思います。

何故なら、南西に100キロ旅行した松野さん以外の人が皆亡くなる訳ではないですし、松野さんの出生時刻に近い人が、まだ未成年なのにこの時期にバタバタと亡くなる訳ではないからです。

ただ、運勢は命理が主で、相術は従です。
つまり占星術が主で、方位術や風水術や姓名や手相等は従です。
だから、方位術や風水術の効果は、必ず笹木先生やレイモンド・ロー先生みたいに占星術と併用して見て下さい。
そうでないと占星術で運勢が良い時期になっただけなのに、
「方位のおかげだ!
風水のおかげだ!」
と勘違いしてしまいます。
方位術・風水術の効果は、必ず占星術の効果を差し引いて換算して下さい。
そうでないと、本物の方位術・風水術は絶対に体得出来ません。
方位術・風水術のみで判断するのは、愚の骨頂です。



河合は、出生時刻誤差0秒の極端な事例もいろいろとデータを取り検証してきましたが、出生時刻誤差0秒の場合は、環境等によって違いが出てきます。
他は全て同じです。
つまり、人間は生まれる前に全て運命が決まっているわけではなく、後天的に取る方位によっても運命は変化してしまうようなのです。
ただ出生時刻が近い場合、運勢の変動は非常に似た動きをして面白いのも事実なのです。

だから河合としては、本事例においては箱根旅行さえしてなければ、もしかしたら亡くならなかったかもとも悔やまれるのです。
占星術や方位術は役立ちますが、場合によってはこのように恐ろしい事例も示してくれます。
美人薄命とは松野さんの為にあるような言葉でしょう。
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