RK(コシミズ)とBF(フルフォード)の正体のコメント欄の質問に答えるため、今日は「一時代270年説」について検証します。
前回は世界帝国アメリカ衰退のプロセスについて書き、アメリカは今後は衰退方向にあると書きました。



さて、南方歴史発見伝さんという方のページでは、
・村山節さんの東西文明800周期説。
・サーカー師の武将・知恵者・富者の三時代交代説。
も元に解説してますが、さらに南方歴史発見伝さんは
・一時代270年説(三時代全てで810年説)
という独自に発見した理論を解説し、その270年の中も90年ずつ武将・知恵者・富者の影響力を、更にその90年も30年ずつ武将・知恵者・富者の影響力を考慮すべきとしてます。

もっとも、僕自身は一時代270年周期説は東南アジア等の植民地にされた国等では、必ずしも当てはまるわけではないと思いますが、それを考慮しても説得力はあると思っております。



日本の歴史では
250年~520年 富者の時代
520年~790年 武将の時代
790年~1060年 知恵者の時代
1060年~1330年 富者の時代
1330年~1600年 武将の時代
1600年~1870年 知恵者の時代
1870年~2140年 富者の時代
と大体分類されます。

こうして見ると、平安時代や江戸時代は知恵者の時代ということが分かります。
知恵者の時代は律令制度や階級制度が発達しますので、この区分で間違いないでしょう。

1330年の交代期は、富者の鎌倉幕府が武将達に恩賞を配れずに時代が交代しましたね。
1600年の時は江戸幕府成立、1870年の時は明治維新です。



歴史の長い中国では
290年~560年 武将
560年~830年 知恵者
830年~1100年 富者
1100年~1370年 武将
1370年~1640年 知恵者
1640年~1910年 富者
1910年~2180年 武将
と大体分類されます。

1910年の交代期には辛亥革命が起こってます。
また、明らかに清は富者の時代、明は知恵者の時代です。
唐も知恵者の時代ですね。

現在の中国は武将の時代ですので戦国時代みたいなもので、チベットやウイグルを独立させるわけがありません。
戦国武将が一旦征服した土地を手放すことがないのと同じです。

また、武将ですから隙があれば、チベットやウイグルみたいに攻め込んで併合しますし、当たり前ですが話し合いは通用しません。
武田信玄や上杉謙信ら戦国武将に話し合いで解決するよう言っても無理なのと同じことなので、現在の中国には軍事力で備えるしかないのです。
ところが日本の左翼の人達はこれがわからないのです。



さて、欧米諸国の270年周期では
米英仏
1780年~2050年
日独伊
1870年~2140年
が富者の時代ですね。

私見ですが、前者にはカナダ・オーストラリア・ニュージーランド等も入ると思います。
第二次世界大戦の戦勝国と敗戦国にも分類されますが、戦勝国側の方が90年先行してますので、その格差も勝敗に影響したと思います。

米英仏は2050年辺りから武将の時代に入りますから、全体主義的な傾向を示してくると思います。
実際に英仏では移民受け入れに反対傾向を示す政党が躍進してますし、これが90年後の日本の姿かもしれません。
一方のアメリカも前回解説しました通り、衰退してきてますね。

こうして見ますと日独伊はまだまだ発展する余地がありますし、今までの米英仏のようなプロセスで今後も発展していくことが分かります。
経済的には富者の時代は経済成長をしやすい時代で、武将の時代はしにくい時代なのです。



特に米英仏の衰退は著しいですが、これを元にBFさんやRKさんの理論を次回から解説していきましょう。