以前、BFやRKについて質問がありました。

しかし、この2人について説明するのは後日にし、今日はアメリカの今後について書きます。

アメリカの過去・現在・未来を分析できずして、BFやRKの理論は意味不明だからです。



さて、村山節さんの唱えた東西文明800年周期説というものがあります。

で800年毎に世界の中心が移っていく理論を説明しましたが、東洋と西洋も800年毎に今まで盛衰を繰り返してきました。

紀元前400年~紀元後400年
西洋が盛運期で、東洋が衰運期。

400年~1200年
東洋が盛運期で、西洋が衰運期。

1200年~2000年
西洋が盛運期で、東洋が衰運期。

ときましたので、これからは
2000年~2800年
東洋が盛運期で、西洋が衰運期。
となるはずです。



そして、節目の文明交代期には以下の2つのイベントがあります。
・世界帝国が崩壊する。
・民族大移動が発生する。
これらのイベントは急激な気候変動によってもたらされます。

今回の2000年での文明交代期においては、寒冷化によってこの2つのイベントが発生します。 

近年、温暖化の危険性が唱えられてますが、実は寒冷化の方が恐ろしく、特に地球の北に位置する国々への打撃は計り知れないでしょう。



さて、過去の文明交代期での世界帝国と現代の世界帝国が何処かを考えてみましょう。

紀元前400年の転換期
アレクサンドロス帝国

紀元後400年の転換期
ローマ帝国

1200年の転換期
モンゴル帝国
ときました。

1991年にソ連が崩壊しましたが、このソ連崩壊が文明交代期の世界帝国崩壊のイベントだったのでしょうか?

しかし、ソ連崩壊時は過去の世界帝国崩壊とは異なり、急激な気候変動による民族大移動は起きていません。

しかし、近年世界中で気候変動による砂漠化が進行しており、それに加えてグローバリゼーションの流れもあるため、世界中で移民が激増しております。

以前から移民の多かったアメリカをはじめとする南北アメリカ諸国のみならず、イスラム系移民のヨーロッパ諸国への流入も発生しております。

仮にもし、現在急激な気候変動が発生したらどうなるでしょう?

おそらく過去のように現代の社会でもさらに民族移動が盛んになるのではないでしょうか?



ところで、現代の世界帝国にふさわしい国家にアメリカがあります。
アメリカは経済力も軍事力も世界一の国家で、自他共に認める世界帝国です。

しかし、そんなアメリカも今までの世界帝国同様の衰退の兆しが見えはじめてきました。

イラク戦争に失敗してから、アメリカの影響力は明らかに低下し、オバマ政権はシリアのアサド政権が毒ガスを使用しているのが判明してもシリアへの介入を停止させました。

また、ロシア軍のグルジア・ウクライナへの侵攻にも、米軍を直接送って対抗することはありませんでした。
ロシア軍のウクライナへの侵攻は、プーチン大統領が
プーチン「オバマは腰抜け大統領だ。
どうせ、クリミアにロシア軍を送っても何もできやしない」
と的確・冷徹に判断したために生じた出来事でもありましたが、原因の一つにアメリカの衰退もあったでしょう。



では、アメリカは今後どのようになっていくでしょうか?

先ず、世界各地の米軍の数が減少していき、今世紀中には全世界から撤兵するでしょう。
もちろん日本からもです。
日本は核武装して、自衛隊を50万人にまで拡大しないといけなくなるでしょう。

次にアメリカは移民の受け入れでローマ帝国みたいな末路を辿るでしょう。
アメリカは現在ヒスパニック系の住民が激増してますし、英語のみならずスペイン語も普及してきています。
これが国家の分裂や独立に繋がる可能性はあると思いますし、実際にテキサス州やカリフォルニア州では独立論も出てきています。



ただ、ローマ帝国も東ローマ帝国が生き残ったように、アメリカも米東海岸一帯を中心に今後もアメリカとして残っていくと思います。

問題は1600年前の西洋の崩壊の時にはゲルマン人の民族大移動が激変をもたらしましたが、今回のゲルマン人は誰かということです。
イスラム系移民かはたまたスラブ系移民か?
どちらも移動する可能性が高いです。

また、ユーラシア大陸の移民が南北アメリカ大陸に大勢流入するというサプライズがあるのか?
これはまだまだわかりません。
しかし、ローマ帝国同様の道を欧米が辿る気配はしてきております。



一方の西洋の大動乱は、日本やアジアも無関係ではないでしょう。
中国が分裂するしないに関わらず、米軍のいなくなる日本や韓国は軍事力を強めなくてはいけなくなるでしょうし、日本にもアジア諸国はむろん欧米諸国からも移民が来るでしょう。

パックス・ロマーナの崩壊がヨーロッパを無秩序に突入させたように、パックス・アメリカーナで世界が無秩序になる歴史的な分岐点に現在差し掛かっているのです。