覇権国には明確な定義はないが、経済力や軍事力が強大で世界に及ぼす影響が強い国のこととここでは定義する。

以下は中国以降の覇権国の変遷。

中国


モンゴル

ポルトガル

スペイン

オランダ

フランス

イギリス

ドイツ

ロシア

アメリカ

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一度覇権国になった国が再びすぐに覇権国になることはない。

また、エネルギー・技術革命が生じて一旦は覇権国になるが、覇権国の周囲の国々がそれを真似て、覇権国との経済力・軍事力格差を埋めてきた。

例えば、ポルトガル・スペインが中国から伝わってきた羅針盤等を用いて、航海技術を向上させて大航海時代を切り開いて覇権国になったが、オランダ・イギリスに真似されて差を詰められていった。

以下はエネルギー・技術革命
ポルトガル・スペイン(航海技術)
オランダ(風力)
イギリス(石炭)
アメリカ(石油)

エネルギー・技術革命で覇権国になった国は、それ以前までは悲惨なことになっている。

ポルトガル・スペインはレコンキスタでグラナダを取り返し、全イスラム勢力をイベリア半島から追い出したばっかだった。
それまでは散々イスラム勢力に蹂躙されていた。

オランダはスペインと戦うたびに敗戦だったが、ようやくスペインから北部7州が独立した。

イギリスも薔薇戦争・ピューリタン革命・名誉革命と散々な目にあってベネチアの駐英大使に「無用な国」とまで言われた。

アメリカも田舎者としか見られてなく、世界恐慌でもっとも損害を受けていた。

全て、エネルギー・技術革命で覇権国になる少し前のことだ。