信長公の命日に、安土城跡を訪れる。 | 団長ブログ「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」

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元アトラクションプランナーにして、観光プロデューサー。そして現在は企画プロデュース集団「トコナツ歩兵団」を率いて様々なプロジェクトを仕掛ける団長/プロデューサー/プランナー/小説家・渡部祐介が、「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」する!

先日、視察のため久し振りに滋賀県へ。

 

近江八幡まで来たのだから、車を10分も走らせれば、という距離で
安土城に行かないわけにはいかない。
初めての安土城跡へ。

歴史上、ほんの3年ほど出現したこの城が、
後の高層天守閣のモデルとなった。

でもその跡は石垣がわずかに残るのみ、というのが僕の勝手な認識だった。
遠目にはただの山にしか見えない。
崩れ果てた石垣を見ながら、山頂までの30分ほどのハイキング、
そう思って車を下りた。

お金を払うべく受付に行くと、
「本日信長公の命日のため、拝観料無料」との立て札。


その日、6月2日。

本能寺の変は6月2日。
新暦ではあるものの、思わず合掌。

 


そして突然目の前に現れたのは大手門から続く巨大な石垣。
その姿に思わず圧倒される。
なんでも昭和初期まで土に埋もれていたため、保存状態が極めて良かったのだそうだ。

山頂まで石垣が続く。

印象としては僕が想像していたよりも遥かに大きい。

 

そして天守閣跡へ。

琵琶湖が見渡せる小高い山の上、ここがかつて日本の中心だった。

(埋め立てのため、現在の湖岸はやや離れているものの、

かつては琵琶湖と接していたという)

景色の雄大さ以外、それを想起させるものは今はもうない。

でも、とても、とても、とても気持ちのいい空間。

 

帰り際、当時から現存する仁王門と三重塔を見る。

それはまるで歴史から置き捨てられたように、

整備されることもなくひっそりと、ただ朽ちるのを待っているように思えた。

 

まったく余計な意見だけれど、

滋賀県や近江八幡市は余計な観光PRなんかせずに、

この安土城の調査・整備をしてあげるだけで

どれほど多くの観光客が来るようになるか、と思わずにはいられない。

安土城がどれほどの資源なのか、もう一度よく考えてほしい。

 

とはいえ、最低限の復元(というか整備)が為された今のままが

もっとも美しいのかもしれないけれど。

 

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