オシムの言葉 | ・・・の続き

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エヴァ・オーリンも、ペ・ドゥナも、まとめて好き。

木村 元彦
オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える

現在書店では、コレがズラズラっと並べられてます。

それもそのはず、「青少年読書感想文コンクール」の

課題図書なのだからして。


ジェフ市原の選手のことはなにも知りません。

そしてサッカー本というのも、ほぼ読んだことがないです。

立ち読み程度。

スポーツ雑誌もほとんど読みません。

なので、新たな世界。

こういう いかにも自分が見てきました戦場&旅行記風の文章が、

スポーツドキュメント本には多いのか~、と想像してしまった。

そこにオマエは居たのかい?その場に!!

という文章にちょっと笑いつつ。

こういうビジネスなんですね、スポーツライターさんって。


まあ、以前図書館でぺらぺらめくってみた小松某さんの

文章と思いこみに比べたら客観的なのかしら?


日本代表新監督 イビチャ・オシム氏の

いままでくぐりぬけてきた人生、サッカー。

とにかく登場人物に「・・・ビッチ」が多くて、お国柄。

サバなんとかさんも多かったかな。

そのあたり、名前と試合内容はほぼスルーな読者がわたし。


91年、民族の勢力争いで、チームの選手起用まで

圧力をかけられ、そして翌年には包囲戦。

どんどんと戦場へと化す祖国。

家族との生き別れ。欧州では商業主義との苦闘。

そして、ジェフへ。と、まったく大雑把にまとめてみましたが

ああ、ボスニア内紛って20年前のことなんだ。

当時は、ニュースで聴いてもとってもとっても

違う惑星の話のようにしか感じなかった。

この監督を知ることで、戦場までの距離、意識の距離が

ほんのちょっとだけ縮んだような。

であるからして、オシム監督の選択は

自ら過酷な状況をくぐりぬけてきたことによる智慧で。


かといって戦争があったからこそか?、という質問には

それはまずい、とあくまでも戦争には否定。

サッカーがわからないわたしでも言葉の重みは感じる。


面白かったのが、日本での通訳をしている間瀬さんの章。

興味深い。

通訳としての機微、もわかる。そしてなによりも

側近ゆえの観察視点がおもしろかった。


最近の比喩で「古い井戸」「新しい井戸」が報道されていて

そのことで、ダンナとわたしの意見は真っ向から対立。

わたしが間違っているのか、

それとも、どうとでもとれるように井戸の喩えをして

こちらに考えさせようとしているのか、

それともまったく別の提案なのか、家庭内ケンケンガクガク

その原因がオシムの言葉、というのもなあ。いをとかし。

古い井戸の水を抜いてしまえ、ということなのか。

古い井戸の水はまだ大事にしとけ、ということの意なのか。

180度違うんですけど。


今夜23時「情熱大陸」でインタビュー。