ついに映画「電車男」を観る。
以前、予告編だけで実は泣いてしまったわたし。
密かに観るチャンスを狙っておりました。
隣の席は、10歳のドラマばか次男。
ねたばれあり。
いやー。
始まって15分ほどで、一発目の熱き目頭。
もともと、「死」やら「別れ」では
そんなに泣かないのだけれど
何が弱いってば、「すき、というきもち」。
国仲涼子(ナースさん)が発する叱咤に
うゎゎゎーん、そうそう、ひとを思う気持ちって
大事よね、うんうん。
その後も、何度か「すき」がちゃんと含まれる
セリフによって、落ちていくわたし。
「すき」ってイイ!それがわたしの原動力だし。
ほんとは12歳の、青い長男と観たかったけど
カレはカレで、部活ではじまったばかりの青春を
燃やしている。
こんな風に、オンナノコを想ってほしい。
こんないいこともあるだろうから。
とお節介で言いたかった。
が。
エルメスさんの包容力にはいささか疑問が。
こんないいおんなは、滅多にいないべよ。
すべて「余裕」なのだ。
余裕はかっこいいのだ。余裕は美しいのだ。
ここで、数々の「片想い→余裕なくてイッパイイッパイ
→からまわり→そして敗北」
のループだったわたくしの過去、
こんな真夏に反省するハメに。
そっか、そっか、そうだよな。
余裕あるものこそ、恋の勝者なのよね。
苦しくなるくらい、好き。
大事に大事に、想う。
「おつきあい」の前には、こういう茨の道が
今でもあるのね、
わたくし ちょっとホっと胸をなでおろし、
ぽろりと透明度の高い涙を揺らしてみる。
この純なきもちのまま、日々過ごせればよいのだけど。
倦怠期の主婦、木村多江さん、さすがに色っぽく。
エルメスの中谷美紀さんの立ち姿の美しいことよ。
シンプルに楽しめました。
でも時間がたつと「フーン」という感想しか
持てない予感もありあり。
ただ。たとえ「ネタ」だとしても
大勢の注目を集めるモノには
やはりそれだけ心を握る「ほんとう」があるとおもう。
その「ほんとう」は、がんばれ!と想う気持ち。
好き!と想う気持ち。
そういやテレビ版で「ロマンチックが止まらない」
が流れてたなあ。ぴったり。