緊急出動！一緒に出よう！置いては行かれない！

いったいいつから、この状況の中で生きてきたのだろうか…。

メンバーさんから、そのメンバーさんの「知り合いの職場のなんちゃらかんちゃらの～（この先は分からず）の家で、シングルマザーの母親が亡くなり、飼っていた猫さん6匹がアパートに残されている。未成年のお子さんが2日に１度ご飯をあげに行っているが、3月末には、アパートを引き払わなくてはいけない」という相談を受けました。

6匹の多頭飼育崩壊です。

残されたお子様は3名。その中の18歳女の子が猫のお世話をしているとの事でした。娘さんが、あちこちにＳＯＳを発したものの、どこにも引き受けはして貰えず、時間だけが過ぎていたとの事でした。
確かに、あまりにも多い、多頭飼育崩壊や、飼育困難のＳＯＳ
どこでも、手一杯だと思います。本当に多いのです。しかも、今は子猫シーズンに突入する気時期。更には、引っ越しシーズンでもあり、捨て猫さんが増えています。（捨て猫は犯罪です！）

が、話を聞いてしまうと、どうもこうにも気になって気になって仕方がない、おっとこ前なＭ代表（Ｍ代表は♀です）
ねこけんメンバーに即連絡網をまわしました。
Ｍ代表「Ｍ市で、6匹！全部救うよ！」
すると、ご一家丸っとお任せスペシャリストの預かりＮＡＧさんが、手を挙げてくれました！

Ｍ代表「すぐに娘さんと連絡を取って、猫たちの様子を見に行こう。で、明日、猫たちを全部保護して病院へ運んでから、処置後、ＮＡＧさん宅へ行くよ！」

ねこけんメンバー「了解！」

昨夜、娘さんと連絡を取り、鍵をお預かりして（娘さんは未成年なので夜遅い時間だった事もあり、ご本人様了解の上、ねこけんだけで、）現場行く事となりました。
最新の情報では、6匹のうち、3匹はお友達の家に預けて有るんので、現場には3匹が残されている。そして、ご飯は2日に1回あげているが、トイレ掃除はしていないとの事で…

Ｍ代表「室内に居る事は救いだけど…どんな状況の中にいるのか…」
心配は尽きません。

現場に到着し、急いで鍵をあけたＭ代表が急に
Ｍ代表「マスク！マスクちょうだい」

玄関を開けると、成程、凄い臭いです。
マスクをしていても、臭気が入ってきます。
しかし、そんな事を言っている余裕は有りません。
急ぎ、室内へ
すぐに目についたのは…↓

う●ちでいっぱいのトイレ

薄暗い室内で、猫さんを探すと…

ボックスの陰からこちらを見ています。
更に、人恋しいのか、ニャーンニャーンと、声がします。
三毛さんが、出てきて、娘さんが置いていたカリカリを食べ始めました。

更に、押し入れを覗くと…

大きな白黒さんが居ました。
室内は、物が散乱し、エアコンも付けて有りません。毛布が2枚置いてありますが、その他に暖をとれるものは有りません。
室内の空気はかなり臭い。
しばらく猫さんの様子と、室内の様子を見ていたＭ代表は…

Ｍ代表「ここには置いて行かれない！今日連れて帰るよ！」

Ｔ君＆Ｎ－「やっぱり…（＾＾；）」

その日は、連れて帰る予定ではなかったので、捕獲時に必要な洗濯ネット等は持ってきていませんでした。
しか～し！
Ｎ－：｛ねこけんには、凄い捕獲道具が有るじゃないですか！｝
Ｍ代表「そう！私の「手」」
Ｔ君「やっぱり…（＾＾；）」
と、言うことで、比較的慣れている2匹は短時間でキャリーにＩＮ！（素手で（＾＾；））

が…あまり慣れていないといわれていた、3匹目の猫さんが、逃げる逃げる…
Ｍ代表「そりゃあ、怖いよね。ごめんよ。でも、一緒に行こう！一緒に帰ろう！ここから出よう！」

暫くして、逃げ回っていた3匹目の猫さんも無事キャリーへＩＮ！（素手で…（＾＾；））

すぐに、車に積み込み、一時保管場所へ！

到着後、Ｔ君はさっと、ケージを準備
Ｍ代表とＮ－でキャリーから移し替えます。
すると…

「カリカリ　カリカリ」

「ここどこ？？」↓最後まで逃げ回っていた子

「むしゃむしゃ　カリカリ」

移動して環境が変わったにも関わらず、無我夢中でご飯を食べています。
その様子を見ていたＭ代表が…

Ｍ代表「急に移動させてごめんよ。でも…あの場所に君たちを置いては帰れなかったんだよね…」

むせる程の悪臭と、エアコンも付けていない薄暗い中、時間の流れが止まったままの室内。
猫たちの命だけが、時間の流れに沿っている空間。

あのアパートの一室では、母親と、6匹の猫と3人の子供たちとの、幸せな家族の時間が流れていたのだと思います。先々に何が起こるかなど誰にもわからない。猫にも子供たちにも
…。
不幸にも、若くして突然お母様が亡くなられ、残された幼い子供たち3人で、さぞかし心細く、また6匹もの（家族である）猫さんをどうしたらよいのか分からず、途方にくれたのだと思います。

散らかった部屋のあちこちに残された、幸せな生活の痕跡
猫さん達も、思い出がたくさんある、あの部屋で、飼い主さんでが亡くなった事も知らず、ずっと家族の帰りを待っていたのだと思います。
娘さんが、2日に1度運んでくれるご飯が唯一の生きる糧
いつ家族が迎えに来てくれるのか…何故誰も帰って来ないのか…
それでも、猫たちは待っていたと思います。

「今日も良い子でお留守番してくれていたね」と抱き上げてくれる優しい腕を。
「かわいいね。良い子だね」と頬ずりしてくれる温もりを…
そして…「ただいま！」の声を。

今日からは、もう待たないで欲しい。
君たちは、新しい道を進まなくてはならないんだよ。
優しいお母さん、子供たちの笑顔は、思い出として持って行こう！
そして、新たな道をねこけんと歩みだそう！

亡くなられたお母様のご冥福をお祈り申し上げます。
猫たちの事は心配しないで、安らかにお休み下さい。
※お子様達は、ご祖父母様がおられ、一緒に生活しているとの事です。

Ｍ代表「6匹とも全部！必ず、幸せな猫生へ送り出します！みんな！やるよ！！」

ねこけんメンバー「了解！」

続きは後日…