深夜1時頃のできごと。
いつものように風呂に入り、さて寝るか!と自室に戻る。
部屋のカーテンを閉めていたものの窓を開けたままでした。
扇風機に当たって携帯で動画を見たり、いつもの日常そのもの。

すると開いた窓の外から、買い物袋をカサカサする音が聞こえる。それも結構激しい。
買い物袋の音だけではない。まるで誰かが歩いているような音、キックボードを蹴っているかのような音まで聞こえる。
何だ!こんな時間に誰か居るのか?居たとしたら普通の人間ではないことは確かだ。
キツネ出没地域で、吠えていることはあっても物音を立てることは滅多にない。
部屋の電気を消して様子を見ることにした。
相手に気付かれたか。音が止み夜の静けさに戻った。3分程度暗闇でじっとこらえた。
そしてマッハでカーテンを開けて、二重窓を閉めた。防犯上カギも忘れずに。
ただ外に何かが居るようには見えなかった。ちと残念でもある。

日常に戻りたいがためにステレオを付けて、外のことは気にしないのが一番。
まだ親が起きていたので、外に変なヤツが居るから気をつけろと報告した。
そしてカーテンを開けてみることに。やはり何も居ない。うーん??居たぞ。

何かが走り去っていく、それはキツネでした。
それを目撃した親に「キックボードが走ってったな」と笑われた。
あの戦慄に耐え続けた俺はすっかりキツネに化かされてしまっていた。

そんな話です。
キツネがあたかも人間がそこで何かをしているような音を立てる。そんなこと初めてかもしれません。