ケンウッドのCDラジオ、U-K323です。


2009年発売。
型番と同じ2009年の3月23日に発表されたモデル。
ラジカセスタイルですが高級コンポの「Kseries」を名乗ってます。

カタログに書いてあるキャッチコピーは
「ワンボディの常識を覆すサウンドパフォーマンス、U-K323。」

コンパクトサイズながら、機能を絞り上質なラジカセとして登場しました。
色はシルバーの他にブラック、後にレッドも追加され3色展開でした。


特徴的なフラットな天板。
演奏中のCDジャケットを置いたり、アクセサリーを置くのもよいですね。


天板にある縦長な操作キーは必要最低限のものでリモコン無しでは不便です。
せめてサーチ機能は本体に付けて欲しかった。
あくまでデザイン重視ということで…


右端にライセンスのマークが集中してます。


そしてボディはアルミ製でひんやりして質感も良く、高音質化にも一役買っている。
アルミ素材を採用しているラジカセなんてこれくらいしか無いと思います。



ディスプレイは2段階に明るさ調整が出来るため、暗闇での眩しさを抑えられます。
情報量は多くありませんが、横の小さなマークが使用中の機能を表示します。
この場合CD再生中です。
このマーク、カメラの性能か自分の技量不足か上手く撮れません…


CDはスロットインタイプで「KENWOOD」ロゴの下にあります。
カーステのメカを流用したのでしょう。
遠くから見ると全然目立たなく、どこにCDを入れるのか迷うかもw


スピーカーは8cmフルレンジ。
カタログによると内部に独立したMDF製のキャビネットを持ち、左右計2Lの容量を確保しているそうです。
最大出力はコンポ並の40Wを誇ります。

トーンコントロールはBASS、TREBLEの他に重低音ブーストのD-BASSがあり、
さらに「DTS Surround Sensation」というサラウンドが2段階付いてます。
しかし私の好みには全く合わずOFFにしたままが一番でした。
基本サラウンドは苦手なようだ。


後ろ姿。
さすがにここはプラスチックですね。
電源コードは脱着式で太めのものが付属してます。
入出力端子も豊富で左から
AUX IN、REC OUT、ヘッドホン、AM/FMアンテナ端子、D-AUDIO IN、USB、光デジタル入力となってます。
AUXはピンジャックなのにREC OUTはミニジャックなのが謎。
カセットデッキとの接続を考えたらどちらもピンジャックにして欲しいところ。
光デジタル入力はMDデッキと接続してみたところ無事音声が出力されました。

D-AUDIO端子は、ケンウッド製のDAPを接続すると本体のリモコンで操作出来るというもの。
普通にAUX INとしても機能します。
USBは再生専用で録音は出来ません。
MP3、WMA、AACファイルに対応し、WAVには非対応です。

消費電力22W、MADE IN CHINA。


説明書とリモコン。
購入時ブログに書きましたが、この2つが同梱されてなくて困りました。
購入店の対応も良く、数日後には送られてきました。
このリモコンで全て機能が使えます。松下で言う「全身リモコン」ですね。


現在、このU-K323は生産終了になり、後継のU-K525にバトンタッチされました。
K525にはiPodドッグが追加され、AMラジオが削除された以外は細かいデザインを除きほぼ同一です。
小型なのにズッシリと重量感があり、現代の一般的な“CDラジカセ”とは別物です。

箱から出して最初に聴いた音は全くダメでした。
それが約2ヶ月経った今は音質が改善されとても良くなりました。
これが所謂エージングなんでしょう。

音質はフルレンジスピーカーでドンシャリでは無く、落ち着いたトーンです。
低音もドカドカ鳴らないので若者には不向きかも知れません。
だからといってスカスカな訳でも無くてバランス重視ですね。
決してワイドレンジではありませんが、密度の高いサウンドを聴かせてくれます。

設定はBASS、TREBLEは0でD-BASSを3くらいがちょうどいい感じ。

立派な2wayスピーカーを搭載したバブルラジカセのような力強いサウンドとはまた違った良さを感じますね。

嬉しい機能としてA.P.S(オートパワーセーブ)という音声入力が無いと自動的に電源が切れるモードがあります。
CDを掛けて寝ても、演奏が終わっているのに朝まで電源が付きっぱなしなんてことがありません。

安いコンポを検討している人はこのシリーズも視野に入れて欲しいですね。
2013年3月現在、価格.comで調べたところ14,000円で買えます。
私が買った時は17,500円でした…orz

コンパクトで質感も高いのでリビングや書斎に置いてあるスタイルが似合います。