なさけなさに包まれたなら | Vanishingな日記

なさけなさに包まれたなら

近所に遅くまで(早くまで?)やってる飲み屋がある

先日前を通った時など朝八時までやっておった

明るい店構えとは裏腹に、店から出てくる客は

酔拳の達人とも言えぬ、足元のおぼつき加減で

閑静な住宅街の中にあって魔境と呼ぶに相応しい飲み屋である

朝四時半に馴染みの店を出て

白み始めたサワヤカな朝の空気と小鳥達のさえずりを聞きながら家路を目指していると

魔境の黄色いのれんがまるで手招きをしているようになびいていた

今こそ覚醒の時じゃと言わんばかりに突撃してみた。

安い、とにかく安い、酒もアテもほとんど300円代である

店内は私を含め泥酔者3名と店長さんと奥さん

カウンター6席の小さなお店である

初めて訪れた店という事も忘れ

このお店で一番の変態さんと呼ばれている常連さんをも打ち負かす
それはそれは底辺の下ネタを連発していたら

イエローカードなるものを頂きました

5枚貯まると出禁だそうです、寛容な店主さんで助かった。

少し情けなさに酔いも覚め、お開きとなり会計しようと思ったその時・・・

無い!

金が無い!!

お会計はたったの550円である

「すいません、金取って来ます!」と言って店を飛び出し

家までダッシュ&奪取(金を)

店に戻ると店主さんは笑っていた、寛容な店主さんでまたまた助けられた。

再び家に戻ると私は泥の様に眠った・・・


目が覚めて、今朝方の事を思い出し「あ゛あ゛ぁ・・・」と1人呟いた。


なさけなさに包まれたならきっと、目に映る全ての事はメッセージ。