トンネルを抜けると・・・・・・・
そこは雪国だった。
あ・・・雪・・・もうちょっと少ないけど(^_^;)。
川端康成が小説「雪国」の冒頭で語る『トンネル』とは
もちろんこんな近未来的なオレンジの照明輝くトンネルではない。
ましてや、時速120km/hのマイカーで駆け抜けるトンネルなんて
想像もしていなかったであろうけれど・・。
でも、今も昔も群馬から新潟の県境のトンネルを抜けると
そこに現れるのが、雪国であることに変わりはないのだ。
温泉めぐりネタがたまりすぎて、どこから書けば良いか分からなくなりました。
本当は一番旬のGWネタから行きたいのだけれど
ここは時系列にそって、GW前の越後湯めぐりから進めることにしましょう。
こないだのカニの新潟とはまた別の
その前に行った越後湯沢周辺の湯巡りです。
関越自動車道、塩沢・石打ICで降りて
本日最初に向かう先は大沢山温泉。
ちなみにGW前の平日、目標入湯数は3軒。
今回候補として選んだのは補欠を含めて全5軒。
これまでの数々の苦い経験を踏まえ
事前に電話確認を入れる事だけは忘れなくなりました。
結果・・・・候補1番と2番に振られる
なので、3番目と補欠2軒の湯巡りである・・・
しかし、トンネルを抜けて新潟入りした以上
そんな事でへこんではいられなぁ~~い!!
来た以上は楽しまなくちゃ損だもんねぇ~~ヽ(`Д´)ノ
『越後一の秘湯』なんて謳っているので
どんな山の中かと思ったら
塩沢ICからわずか10分の気軽に行ける温泉でした。
すぐ手前には、日本秘湯を守る会の会員お宿『大沢館』さんもあるけど日帰り不可。
GW直前の4月下旬で、周囲は残雪がたくさんですが
道路にまったく雪はなく、ノーマルタイヤで問題なし。
電話で確認した時に『道路の雪は・・?』と聞いたら笑われましたがねぇ~。
大沢山温泉 高七城(たかなじょう) HP
〒949-6361 新潟県南魚沼市大沢1209-6
TEL.025-783-6777 FAX.025-783-6778
日帰り入浴
■入浴可能時間/10:00~20:00 ※大浴場のみ
■入浴料金 大人 1,000円(タオル付き)・小学生 500円
■昼食注文可能(11:30~14:00)
開業は寛永7年(1630年)。
築130年の古民家を移築した秘湯の宿。
お城の表門を彷彿とさせるような重厚な玄関や黒く太い梁のホールに
ぬくもりと趣を感じる、おじゃる☆好みのお宿です♪
ロビーには、囲炉裏や天然木の大きな一枚座卓。
さらには、秘湯につきものの『剥製』(笑)
しかも・・・
四頭!!ヽ(^。^)ノ
親子でしょうか?
浴室は別棟
玄関わきから廊下伝いに進むと一番手前に休憩所。
その奥に、男湯・女湯と続きます。
湯処は、風情ある土蔵造り。
この廊下に敷き詰められているのは、1億年前の珪化木(木石)。
珪化木とは、地層に埋もれた木の幹に
マグマからの熱水や地下水に含まれている珪酸がしみこんで
樹木としての形を変えないまま化石化したものだそうです。
最初は、石敷きかと思ったのですが
確かに年輪が刻まれていて、年月を重ねた不思議な魅力があります。
建物玄関から浴室床まで、館内至る所
珪化木(木石)が敷き詰められていることから
「木石の館」と呼ばれているそうです。
一番奥が女湯、温かみのある木の脱衣所。
おかげさまで、今回も貸し切りです。
ドライヤーは2台ありますが同時に使用しないようにとの注意書きあり。
じゃじゃ~~~ん♪
大浴場『謙信松之湯』
湯殿周囲には謙信公ゆかりの松を使用しているそうですが・・。
どんなふうに縁なのかは・・・?┐(゚~゚)┌
そして、わかりますかぁ~?
この湯殿の床に敷かれているのも珪化木。
湯船の真ん中で、お湯がざぁざぁと流れ出ている岩の上の湯口
実はあれも珪化木なのですねぇ~。
ここを第3候補として選んだのは
このおじゃる☆好みの木造古民家もさることながら
とにかくツルツル!スベスベ!!
美肌に効果あり!!と言われるお湯の特徴にありました。
期待を持って入湯してみると・・・・。
いやぁ~~~~ん!ホンマやわぁ♪
すっごいヌルスベ
無色透明で視覚的には特徴が無く
はたまた香りは・・・・無臭と言いたいところですが・・
ちょっとだけ・・。
そう、ちょっとだけ、塩素臭が感じられる・・。
肝心のお湯
泉質、ナトリウム塩化物炭酸水素泉 ph8.6
源泉温度27.5℃ 利用温度 42℃
はい、残念ながら加温循環・消毒ありですね。
循環消毒でも、臭いが感じられない程度なら特に問題も無いのですが・・。
お湯のヌルスベはかなりのレベルだけに、その点だけがちょい残念ね。
ついでに飲めないのも残念!!
まぁ、消毒循環じゃそりゃ飲めんわな・・。
でも、飲んじゃだめと言われると、飲みたくなるのが温泉マニア。
ちょろっと舐めてみたけど・・・・無味。
湯温は体感でも42℃程度でちょうどいい感じ。
出たり入ったり・・しばし貸切で楽しみましたが
その後続々とお客様がいらっしゃり
やはりその人気の高さは本物でした。
湯上りは、休憩所で待ち合わせ。
湯上り処も結構なお客様がいらっしゃり
時間制限が無いので
何度も休憩と入浴を楽しんでおられるようでした。
近くに来たらまた立ち寄りたいと思えるヌルスベのお湯!!
浴室内、時代を感じる手書きの成分表。
ちなみに宿泊すると専用の珪化木湯殿、露天風呂にも入れます!!
群馬でも源泉掛け流しでもないけど・・よろしく!