スタブルカルチ後の整地について・その5
スタブルカルチ後の整地について・その5
青森県・津軽地方の場合
スタブル、プラウで耕起したら、
お日様出ると、2~3日で乾くので整地に入ります。
整地前にバーチ、ローレックスなどで粗整地・鎮圧すると、
あとのレーザー作業はやり易くなりますが、
粗整地といえども、鎮圧後の雨は逆に保水性が増し、
圃場に入れなくなるので、要注意です。
ベストは、レーザー掛けるところだけ粗整地。
もしくは、そのままレーザーに入ります。
プラウ後もスタブル後も基本的なレーザー整地方法は同じです。
違うのは、仕上げの仕方、でしょうか。
プラウ後のレーザーの場合、粗整地から整地完了まで、
うちの場合約12cm排土板が下がっていきます。
スタブル後のレーザーの場合は、9cm。
もしくは、6cmの場合もあります。
これは稲株の腐食状態にありますが、
腐食状態が良いと排土板を下げれますし、
腐食状態が悪いと排土板を下げても、稲株が引っ掛かってきてしまいます。
そのまま走っていても稲株がどんどん排土板に溜まってきますので、
仕上げ整地の段階で稲株が引っ掛かってきたら、排土板を少し上げてやります。
2~3cm上げてやるのです。
この2~3cmが重要で、これで稲株が逃げるようにするために、
収穫後に醗酵鶏糞とシュレッダーを入れていると言っても過言ではありません。
プラウ後の整地は、排土板をどんどん下げて仕上げに入っていきますが、
スタブル後の整地は、8割方決まったら、排土板を少し上げて(浮かせて)仕上げます。
これぐらいでも、十分播けますし、植えれます。
つまり、整地レベルはプラウ後よりもスタブル後の方が劣ることになります。
これを受け入れないと、いつまでたっても整地が終わりません。
『スタブル後の完全整地、これはかなり条件が整わないと無理。』
これを受け入れると、精神的に整地がやり易くなります。
その6へ続く。