無垢材と新建材 | 奈良県古民家再生協会ブログ

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古民家のリフォームですが大工工事が終わって

今は仕上げの段階です。

主に漆喰などの左官仕事になります。

リフォーム前はほとんど使われていなかった

小屋裏ですがずいぶん様変わりしました。

当社は古民家のリフォームに限らず、新築でも

杉や桧を使った家づくりをしています。

いわゆる一時流行った自然素材の家です。

「自然素材」という言葉もあまり使われなくな

りました。

これも流行り廃れがあります。

 

それでもたまには新建材を使ったリフォームも

することがあります。

お施主さんの要望です。

今日は新建材のフロアーを貼ってきました。

昔はフロアーは基材となる部分はベニヤでした。

薄くスライスした木を直行方向に貼り合わせて

造った板です。

いわゆるコンパネという板です。

しかし最近というか数年前からベニヤ板の基材

になるラワンが手に入りにくくなったためか

ほとんどなくなりました。

全くないのかもしれません。

フロアーには単層フロアーと複合フロアーがあって

単層は1種類の板でできているので無垢材と同じです。

一方複合フロアーは木毛板というか細かく砕いた木片

をボンドで固めた板の上にシートや突板、挽板を張り

付けたフロアーです。

これがまた大変重いです。

ベニヤ板のようなしなりがないので根太のような

間隔のある下地では板が持たないので合板状の下地

が必要になります。

表面は薄いシート、杢目などを印刷したシートを

貼り付けたものと突板、基材に0.2ミリから0.5ミリ

のスライスした無垢材を貼り付けたもの、挽板、2~4

ミリの無垢材を貼り付けたものに大別されます。

シート、突板、挽板、単層(無垢材)の順に木質感は

高くなります。

シートに木質感はないと思いますが。

それにして何んと種類の多いことかと思います。

わざわざ節模様までつけたフロアーまであってカタログ

だけでは無垢かフロアーかわからないものまであります。

杉や桧は使いまわしができますがフロアーは少しくらい

残っても色や種類が合わないので使いまわしができません。

また数年もすれば廃番です。

色々つくるのはいいですが長く造ってほしいものですね。

廃材ばかり出てしまいます。