夫婦問題に長年向き合ってきて感じることがあります。

日本人の体質は周りの環境に臆病な傾向があるのです。

周りが海に囲まれた国ですので環境が大きく変化することを
歓迎しない傾向があるのかもしれません。

それと同時に潜在意識というものがあります。

人生の舵取りをし、コントロールしているのが95%を
占める普段は意識されない下意識とも呼ばれるものです。

 これは幼少のころの記憶、経験、遺伝子的要因などが蓄積された
コンピューターのハードディスクみたいなものです。

でもこの潜在意識にどんな情報が含まれているのかが問題です。

子供は親からの言葉を雨あられと聞いて育ちます。

通常、親は幼い子供にしきりに「ダメ」「あぶない」という言葉を
言いますね。

0歳から3歳ほどまでにこの2つの言葉を約5万回聞いて育つと言われます。

こうやって刷り込まれた言葉は将来、大人になって蘇るのです。

世間は恐ろしいところ、頑張ってもどうせダメ。危ない橋は渡るな。
という潜在的な思い込みです。

ところでアメリカ人のお母さんなどが、レストランなどで
すごい形相で「Be quiet!」(静かにしなさい!)と
怒鳴ったりするのを見ます。

それはそれはかなり迫力ある恐ろしい顔なんです。

しかし日本人とアメリカ人では背景というか体質が違うんです。

もともとアメリカ人はヨーロッパから渡ってきたいわゆる
開拓民族なんです。

なのでちょっとやそっとではダメージは受けません。

親は親、子供は子供と割りきってアメリカ人はマイペースで
生きる民族なのです。

世界衝撃映像とか絶体絶命パニック特集なんかで無謀な挑戦を
するのはだいたい欧米人です。

 日本人はやらないですよ。
冒険より現状を維持しリスクを取らない生き方をするのです。

元々、日本は移動せずに同じ地域で安定を確保して
今日まで生き伸びてきた遺伝子があるからです。

一箇所にとどまることをよしとする文化です。
なので親の言葉がより強調されます。

アメリカ人は老人は何歳になっても引っ越しは平気でします。

地元に執着せずどこにでも移住するんです。
老いてからハワイとかフロリダなどの温暖地域に移住します。

日本人は変化を嫌い安定を求める傾向があります。

日本人で「私、理想に生きるんだ」とか「目標に向かって頑張る!」とか
心から言える人ってそういません。

人にそんなこと気恥ずかしくてちょっと言いづらいですよね。

なに夢みたいなこと考えてるんだって言われそうですよね。

ところがある年齢になると親は「こうやって頑張れ」
「どこどこの大学に入らないとダメ』といいます。

しかし当の子供に体力、耐久性がないんです。

 もともと、日本人はカーリング教育をしてきているんです。

つまり、障害をことごとく親が排除する
危険を避けてリスクを取らない

つまり「転ばせない守りの教育」ですね。

子供は転んだ経験がないと大人になって対処の方法がわからなく
なってしまいます。

さらには、立ち上がれないことを周りの責任にするんです。

実は困ったことに、これが結婚生活の弊害になるのです。

自分で立ち上がる教育をしてこなかったのですから。

このことが結婚生活という現実の中で夫婦の機能不全という
形で現れることがとても多いのです。

でも人間はひとたび、自分の可能性に気づき挑戦をすれば
思いがけない人生が展開します。

なぜなら自分を押さえ込んでいるのはほかならぬ
自分自身だからです。

これに気づくことが出来た人は実にラッキーです。

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