Paris旅行 09’Février ⑥~1日目③~
この角っこを左に曲がってすぐ、歩道のマンホールを開けて作業をしているお兄さん達がいました。
私達がじーっとその様子を見ながら歩いていたせいか、
その中の一人がひょうげた笑顔と陽気な声で
“Attention!!”-「ア トン スィオン!(気をつけて!)」
と声をかけてくれました。
話しかけられたのにビックリしたのと彼の表情が面白いのとで思わず笑顔になった私達。
“Merci~”とお礼を言って通り過ぎました。
観光客に人なつっこいパリの人はステキです。
困ってたら何も言わずに手を差し伸べてくれたり、こうしてユーモアのある応対をしてくれたり。
こういうと驚かれますが、私は実は人見知りをしちゃうところがあるので見習いたな。
その先の角っこにはこんな花屋さんが!
色とりどりのお花きれいだな。
私が抱くパリのイメージの中に
こういう可愛い花屋さんがあります。
ぴったりなお店に出会えて感激!!
店頭でA子さんに写真を撮ってもらいご満悦の私
その後、またここを左に曲がって短い坂道を下りました。
すると左角っこに偶然にも文房具屋さんがありました!
店頭にビルのように並ぶお土産屋さんのようなカラフルな文房具たち!
人の名前をモチーフにしたカードや定規、ペンケースがずらっと並んでいます。
入り口は写真中央なのですが、この巨大な文房具の森を書き分けていかないと入れない感じでした。
通り沿いで早速物色し始めた私達。
だけどすぐに、違和感を感じました。
私の左後ろになにやらよからぬオーラを感じたのです!
すぐに振り返ってみると、目と鼻の先くらいの距離にホームレスのおじいさんの顔がありました!
しかもおじいさんの手が私の斜めがけバッグのファスナーに伸びてる~~!!!!
すかさずぱっと離れて、
“Non!!・・・Non!!”と叫びました!
幸いにも、ファスナーとバッグの端っこを大きな安全ピンで固定してあったのでなにも盗まれたりはしませんでしたよ。
旅なれたゆみおさんのアドバイスはさすがです!
それでも私の後をついて来ようとするおじいさん!
片目が悪い彼は、食べていくのに必死なのでしょう。
そんなとき、ニコニコ顔で現れた日本人の女の子2人組みを見て、かっこうの獲物だ!と思ったのかも知れません。
けれど、A子さんはその様子に全く気づくわけでもなく商品を物色中。
さすが文房具マニア!他のものなんて目に入りません(笑)
「あのおじいさん、物取りかも。。私のバッグ触ってた~!」
不安な声でそういうと、
「えっ?大丈夫?」とA子さん。
でも、どこかうわの空(笑)
コレは自分で何とかしないと!と思い、少し離れた文房具の森に潜みました。
おじいさんは諦めた様子で、再び通りをフラフラし始めました。
姿が見えなくなるのを確認してA子さんと合流。
一安心して今度はお店の中に入ってみました。
けれど外の定規が気になったので、再び一人で出てみることに。
するとあのおじいさんがまた戻ってきていました!
私と目が合うと、また近づいてこようとするので、店内にピュッと戻って安全確保。
どうしても怖いので、A子さんについてきてもらい定規を4個選びました。
それがコレー
4つで12ユーロぐらいだったような?
もうちょっと安ければもっとたくさん買ったのになー。
会社の同じチームの女の子2人にに1つずつ。
滋賀に住む高校からのお友達に1つ。
そして私用に1つ買いました。
こんな、少し怖い思いをしたので、
ある意味、ねこ姉ちゃんが死ぬ思いで買ってきてくれた籠バッグ と同じくらい思い入れがあります(苦笑)
周囲に鋭い視線を振りまきながらお店を出ると、
目の前の広場でマルシェが立っていました。
そこで見つけた指輪☆
青みがかったグリーンがキレイでしょ?
お店のお姉さんが作ったらしくて、なんと5ユーロで購入できました!
A子さんも同じ色の石のブローチを買いました。
2人の旅の記念にと、お揃いアクセサリーです♪
私達が
「可愛い、可愛い!」
と言っていると、マドモアゼルが
“Je peux comprendre 「kawaii」!”-「私、“かわいい”(の意味)分かるわよ!」
と話しかけてきました。
A子さんが、日本人の女の子がたくさんくるの?ってたずねると、そうよ!って。
日本の女の子の“可愛いパワー”はグローバル化しているようです(笑)
お姉さんにサヨナラをして
野菜屋さんやトルコのキリムの露店を見て回ったら
マルシェに隣接するちゃんとしたチーズ屋さんに出くわしました。
様々なチーズが並ぶ店内!!
惣菜風に手が加えられたものもあって美味しそうでした!
店員さんは、写真に写ってるムッシューと店頭販売を担当しているマダムの2人。
マダムがちゃきちゃきしてて元気いっぱいでした。
こんな可愛いチーズもあったりして!
初日だったので買いませんでしたが、
今思えば買ってくればよかったなー。
ハート型
日本ではこんな形のチーズ見たことありませんよねー?
かわいいチーズ屋さんを出ると目の前には相変わらずマルシェが。
またまた、アクセサリーの露店がありました!
パリに来るとついつい買ってしまうアクセサリー。
ここでもやっぱり買ってしまいました!
じゃじゃん!!
IKITA-PARISというブランド(?)のものです。
それぞれお揃いのピアスと一緒に売っていて、マダムもピアスとセットで買うなら安くするわよ!って言ってくれました。
だけど、ピアスホールの無い私。。
だからマダムに、穴の無い耳を見せながら
“Non hall(←これ英語!).”-「ピアスの穴、無いよー」と伝えました。
“AH~ bon D'accord!”-「あー、ホントねー、分かったわー」と残念そうなマダム。
でも私はこの2つのネックレスが欲しかったので、コレ2つ買うよー。とまたまたジェスチャーで伝えました。
するとぱっと輝きの戻ったマダムの顔!!
一つずつが20ユーロくらいしてて、合わせて42ユーロだったかな?
それを踏まえて、「2つで35ユーロにして!」とお願いしました。
けれどマダムは、
“Non,non・・・” -「コレ一つが20ユーロ、こっちが22ユーロなのよ!IKITAなのよ!」
と値段とブランドを強調。少し苦笑い。
“Oui!Mais、35(トろントゥ-サンク)!”-「うん!でも、35ユーロにして!」と強気で言ってみる私。
するとマダム、少し妥協してくれ、やや真剣な面持ちで
“Alors、40(キャホントゥ)”-「じゃあ、40ユーロにしてあげる」
それでもちょっと不満だったのでチャレンジでもう一声!
“No-n,alors,38(トろントゥ-ユイットゥ)!”って言ってみました。
根負けしたのか?両手を挙げて「いいわ、38ユーロにしてあげる!IKITAだからね!」と念押しするマダム。
わーい、わーい!
パリでの初めての交渉、成立でーす!
4ユーロしか安くしてもらえなかったけどいい思い出になったからそんなこと気にしません。
ちゃんと、専用袋に入れてくれたし、IKITAがそんなに凄いものなのかも分かりませんが可愛いし!
A子さんが、交渉する時のフレーズを会話本で拾ってたけど、
「こんなやり方(フランス語をほとんど使わない方法)もあるんやねー、すごーい!」
って褒めてくれました!
マルシェを後にして大通りを進みます。
間もなく見つけた可愛い雑貨屋さん☆
さすがパリ!可愛いものに良く当たります。
Paris旅行 09’Février ⑦~1日目④~ へ続く。