ソムリエ協会の呼称資格認定試験に挑戦しています。
いきさつは、後日記事にするとして。
月曜日に、やっとやっと……二次試験が終わりました!
試験内容は、
出されたワインの外観、香り、味わいなどを読み取り、
主原料となるブドウの種類、国、ヴィンテージ、最適な供出温度、適したグラス
などを回答するというもの。
ひたすら教科書をパラパラ見る、外出先では単語帳を見るという
シンプルな勉強でも突破できる一次試験とは違い、二次はかなり準備が必要です。
私は一年前から二次対策を開始しました。
最初は劇的に成長しておもしろいのですが、途中からキツくなります。
ある程度できるようになってくると
「もしかして○○の可能性も」といった迷いが増え正答率が下がるんですね。
上達しない自分にイラだち、正直、何度もめげました(^^;
それでも練習を続けてこられたのは
「これだけ努力してダメならしょうがない」と思えるまでやりたかったから。
この試験は想像以上に時間とエネルギーを遣います。
悔いのないよう努力してダメなら諦めはつきますが
そうでない場合、ダメージ大きいかも。
こういったケースは、悔いのないよう努力するしかないもんね。
二次試験にはワイン以外のお酒を当てるという問題もあります。
これがワイン好きには難関。
幸いウイスキーは、ほぼ毎日飲んでいるので得意ですが、
バーボン、コニャック、アルマニャック、ラムなど
琥珀系のお酒には最後まで苦労しました。
独学ではどうしようもないので、いろんなバーにお邪魔しては
バーテンダーの方に違いや個性の掴み方を教えていただきました。
ソムリエの皆様、バーテンダーの皆様には
本当に本当に、お世話になりました。ありがとうございました!
今回の受験で思い出に残ることの一つは、
先輩たちが温かく親身になって指導してくれたことです。
一次試験突破のお祝いをしてくださったり、
こっそり苦手な飲み物を練習させてくださったり。
料金が受験生価格になっていたことも、しばしば。
粋なはからい、忘れません m(_ _)m
2016年はワイン以外のお酒が泡盛でした。
焼酎とよく間違っていたのですが、
試験の4日前に、友人と行った焼酎バーでやっと違いがわかるようになりました。
試験の二日前の特訓でも、
ワインバーのブラインドで泡盛が登場。
本当にラッキーでした。
国の違いがよくわからなかったリースリングは、
試験前日にいったワインバーで、ソムリエさんがこっそり飲ませてくれました。
違いの見分け方の解説のおかげで、
試験ではスグに国も当てることができました!
お礼に行かなくちゃ。
二次試験勉強を意識して食事に連れ出してくださった人たちにも感謝でいっぱいです。
本当にありがとうございました。
スペインを勉強している週は、スペイン料理の店へ
イタリアを勉強している週は、イタリアンのお店へ誘っていただきました。
学科と並行して二次試験対策を繰り返すことができたのは本当に良かったです。
ちなみに2016年のワインエキスパート二次試験では
テンプラニーリョが出題されました。
ワインスクールのお友達によると、この問題は外した人が多かったそう。
私も標準的なテンプラニーリョとは、ちょっと雰囲気が違うと感じました。
試験にでそうな品種だけでなく、
学科で学んだワインを幅広く、繰り返し勉強させてもらえたことが、
こういう場面で役にたつのかと感じました。
ちなみにこちらは、ドイツワインの写真。
受験しなかったら、きっと一生飲む機会に恵まれなかったことでしょう。
フランスのワイン、それも有名ワインばかり好んでいた頃に比べ
ワインライフが楽しくなりました。
そんなわけで。
合格発表は明日。
自己採点では、4種のワイン品種は全問正解、
1種のワイン以外のお酒も当てることができています。
とはいえ、ワインは国を間違ったものもありますし、
ヴィンテージにいたっては壊滅的。
マークシートを見直す時間もなかったので、
合格率の自己予想は60%というところ。
合格したら嬉しいですが、得るものが多かったので
合否報告よりも、振り返りをしておきたく、
発表前にブログに記すことにしました。
来年受ける人たちが、不安で検索しまくったときに
なにかの参考になれば幸いです。
試験勉強、ちょっと大変でしたが、楽しかったです。
スクールで素敵な先生、先輩、友達と出会うことができたのもよかったです。
ただ飲むのではなく、醸造方法やテロワール、ストーリーなどを感じながら飲むのでは
ワインの美味しさが何倍も違います。
もっと早く学んでおけばよかった(><)と悔しくなるくらい、
勉強してよかったです。これは不合格でも変わらない正直な気持ち。
「資格なんてとってどうするの?」と言われることもありましたが
目標がないと頑張れない私にとって、受験は最高のマイルストーン。
学び続ける原動力になる、いい機会でした。
こんな資格を作ってくださったソムリエ協会の皆様、
「受けようよ」と誘ってくれたスクールのお友達、
協力、応援してくださった周囲の皆様、
素敵な機会をありがとうございました。
最後に。
ワインの資格に興味のある方へ。
ちょっとでも気持ちがあるのなら、なる早でやってみるのがいいと思います。
私がこの資格を受けたいと最初に思ったのは、実は、10年以上前。
そのときに断念した理由は「学科試験の過去問が、まったくできなかったから」でした。
私と同様の理由で、受けたいけど……と悩んでいる人もいるかも知れません。
もし、ワインが好きなら、気楽にチャレンジすることをオススメします。
スクールに行けば、合格の仕方を教えてくれます。
合格率も、スクールの費用も、気にする必要はありません。
試験までのプロセスはいい思い出になりますし、
知識と好奇心のアンテナが立った状態で飲むワインの美味しさは最高。
合格するかどうかは、おまけのようなものです。
この先何年も、より美味しくワインを飲めるようになるので、
費用対効果でみても損はないと思います。
昔、アメリカンクラブにリーデルさんが来日したとき
「あなたはこの1年でワイン代にいくらかけましたか?」と訊かれました。
そのあと、
「ではグラスにはいくらかけましたか?」と訊かれました。
もちろん、グラスとデキャンタを買って帰りました(笑)
以来、家で飲むワインも美味しくなっています。
ワイン代に結構な額をかけている人は、
やっぱりスクール行ったほうがいいと思うよ(^^;
大人になって学ぶことが大変なのは、
勉強する時間を捻出するのが難しいからです。
でも自分がやってみて、
仕事の時間、家族との時間などを確保しつつも
こんなに隙間時間が見つかるのかと驚かされました。
そんな意味でも、大人になってから資格試験に真剣に取り組んでみるのは
悪くないなと思いました。
真剣になれそうなものを見つけられたラッキーな人は
ぜひ挑戦してみてほしいなと思います。
いろんなものが得られますよ。