アルバムを完成させなければならないリミットが刻々と迫っていて
日々制作に追われている町田です。
まだ2曲ほど完成しきっていない歌詞があるので
とにかくそれを書き上げなければ。
僕の場合歌詞は書き始めるまでの道のりが長いのだけれども
書き始めちゃうと今度はどんどんああしたいこうしたいと
欲が出てきちゃって今度は収集つかなくなっちゃうんだよな。
どんどん出てくる言葉の中から
その中で自分が一番伝えたいことは何か
一番このメロディにふさわしい言葉はなにかを選別してゆくのですが
それがやりがいがありながらもなかなか楽ではないのです。
まあ、結局はいつも一番感情的な言葉を選んでしまうのだけれども。
でも難しいのは、感情的な言葉はやはり一番人にダイレクトに届くのだけれども
その反面、「詞(もしくは詩)」というものからはどんどん遠ざかってしまうということ。
僕の好きな詩人で田村隆一さんという方がいて
その方が本の中で
「詩人というのは言葉のスパイであり、感情的な人間はもっとも詩人に遠い」
とおっしゃっていたのですが
それは本当になるほどなあ、とつくづく思います。
感情的な言葉の最終形は「叫び」であり、
「叫び」に勝る感情的な言葉はありませんからね。
でも「叫び」になってしまうといよいよ言葉など不必要になってしまう訳です。
言葉が必要ないのなら、詩を書く必要もないということ。
詩を書くのならば、その感情をありとあらゆる言葉の中に
自分が思うもっとも美しい形で閉じ込めなくてはいけない。
感情が出しゃばってしまうのは、詩としては未熟なのかもしれません。
ちっとも感情的ではないのにも関わらず、深く人の心に響くものが
もっとも詩として素晴らしいものでしょうね。
「詩」と書きましたが、それは「詞」でも同じことのように思います。

その点僕はまだまだ詞を書く人間としては未熟ですね。
いつかもっともっとうんと素晴らしい詞を書ける人間になりたいです。

でもまあ、あんまり考えすぎてもつまらなくなっちゃうとは思いますけどね。

あー腹減った。