宇賀峡。
空気は蒸して重いし、暑くて汗がダラダラ流れるし、ブヨは寄ってくるし、何だが。
顔を上げて、ふいっと視線を前に向けると、その全部がどうでもよくなる瞬間がある。
緑の中に入って行く感じだ。


で、次の瞬間には、鬱陶しいブヨを空振りで追い払うことになってはいるのだけどね。