石田 衣良
てのひらの迷路

石田衣良さんの本。

24篇の短編集。

一つが、10ページという短い枠内に収まっています。


どれも、最初に前書きがついていて、

自伝でもないのだけれど、

そんな雰囲気が伺えます。

自分のことを振り返って書いている。

もちろん、ありのままではなく、

所々に想像やらを組み込みながらやけど・・・。


沢山の連載やらを抱えながら、

何でも好きなことを書いていいよと言われてこの仕事を、受けたそうです。


たった10ページずつなんですが、

でもね、

10ページで終わらせるものを書くなんてほうが余計難しいのではないでしょうか??

とか思っちゃいます。


色んなジャンルの物語やらが組み込まれています。

読み終えたとき、

石田衣良さんってこんな人なんやなぁ~って思っちゃいました。



「本というものは、いつまでも心にとどめておくものではなく、さっと通過して忘れ去るものなのだ」


というせりふがあるんだけど、

この言葉が結構ぐっときちゃいました。


ちょっと大げさかもしれないんやけど、

私は、一生ものの本ってね、あると思うんですよ。


何度も何度も読み返したくなるような・・・


最近は、すぐ読んでも忘れちゃうけれど、

(単に忘れっぽくなっただけかもやけど・・・)

でも、また心にずっと残っちゃうような本が現れることを祈って。



中途半端なレビューでした。

でも

石田衣良さんは好きだなぁ。