エキスパート講習 | 元なにわ娘のボルダリング日記

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なにわ娘も今や東京のコンクリート砂漠でOL生活…
もはや『娘』とも言えない年齢になりましたが、そこはご愛嬌ということで。ぼちぼち再開します。

さて、少し前の話になるけれど…
去る10/27(日)に「ボルダリング エキスパート講習」に
参加してきた。場所はMabooにて。

クライミング日本代表チームの監督である千葉和浩氏が講師を
努める本講習は、自身の能力アップを望むクライマーが対象で、
基本的にやる気のある人ならOKという感じのハードル設定。
今回で開催5回目だそうな。

講習風景。


女子たち。みんな激強い。


千葉さんと。


きのぴさんとフュージョン!


実は、このエキスパ講習とは別に「ルートセッターコース」と
「エリート合宿」というのもあって、
セッター→エリート→エキスパートという流れで実施される。
つまり、セッター達が設定した課題をエリートとエキスパートの
両参加者が登るというわけ。非常に効率的でよく考えられた構成。

ちなみに、ルートセッターコースでは現役の国際ルートセッターが
直接指導してくれるので、出来上がる課題はワールドカップクラス。
それが日本のジムで、サラリーマンクライマーでも体験できるとは。
前回はうっかりして申し込み期限に間に合わなかったので、
今回はJFAのサイトで発表されてすぐに申し込んだ。

正直、参加することに悩みが生じなかったわけじゃない。
いくらやる気が歓迎されるといっても、今の実力が「エキスパート」の
レベルにそぐわないのは分かっていた。
でも、参加せずにする後悔より参加してから後悔する方が
同じ後悔でもよっぽどスッキリするかなと思って。

私にとってクライミングは趣味だから楽しく登りたい。
けど、今より強くなりたい、うまくなりたいと思うなら
超えなきゃいけない“壁”は絶対にある。
今よりもっと楽しく登るために、いっぺん自分を徹底的に
コテンパンにしてやろう、そう思って参加した。


…ら、冗談抜きでコテンパンにされたw


料金をきちんと取って「講習」という形で行われていることなので
詳しい内容はこのブログでは書きませんが、まぁ結果からいうと
参加者20名弱の中で下から3番目くらい(^_^;)
今回はユースクライマーも参加していたので彼女たちの強さが
際立っていたけど、その他の大人たちも強かったし巧かった。

ビックリするほど登れなかった。
何よりクライミングの技術が足りてなかった。
体も頭も全く使えてなかった。

ふと思う。
今までの自分を振り返ってみたとき、「外岩クライマーだから」って
ちょっと鼻にかけていた部分があったんじゃないかって。
ジムで登れなくても岩が登れたらいいやって。
自分には岩の技術があるからいいやって。そんな風に。

でも、クライミングに中も外もなかった。
本当にうまい人はインドアもアウトドアもうまいんだ。
クライミングの技術ってそういうことだった。
私は今までものすごい勘違いをしてたな。

「マントルはこういうムーブですよ」っていうのを手取り足取り
教えてくれる講習じゃない。
「本当の体の使い方ってのはこういうことなんだ!」っていう
自分にしかわからない感覚を身をもって教われる、
そんな講習だったように思う。

自分の中にある“壁”や恐怖心を自分自身で取り払って初めて
わかること、気付くこと。
この感覚はあのレベルの課題がないと絶対に得られないなぁ…
講習は基本コンペ形式なので精神力が強くないとツライ部分もあるけど、
すでに次回開催が楽しみな今日このごろ。

もっといろいろ吸収したい。
もっともっと登れるようになりたい!!