『特捜部Q Pからのメッセージ』 | 本だけ読んで暮らせたら

『特捜部Q Pからのメッセージ』

FLASKEPOST FRA P (2009)
『特捜部Q ―Pからのメッセージ―』  ユッシ・エーズラ・オールスン/著、 吉田薫・福原美穂子/訳、 ハヤカワ・ポケット・ミステリ(2012)


このシリーズの翻訳ペース、異常に速い。もう第3作が訳された・・・。

早速読んでみた。


未解決事件を扱う「特捜部Q」の捜査官カール・マーク警部補とその助手でシリア人のアサド。そしてローセ。

この3人が今回解明するのは、「助けて・・・」と書かれたボトルメールの謎。


手紙の文末には、Pの頭文字で始まるサイン。10年以上も経過した手紙の損傷は激しく、解読は困難を極める。だが、どうやらPは誘拐され、監禁されていたらしい・・・。

しかし、過去の記録に該当する事件は見当たらない・・・。


にしても、前2作にも増して、抜群の面白さだ!


話の展開は意外性の連続だし、しかもそれが程良いテンポで繰り出されるし、そんでもって登場人物たちの感情の動きの描きようも実に巧い。

だから物語にのめり込める!

560ページ2段組みの物語だが、決して長くは感じない。



このシリーズ、どんどん面白くなってきてる。

しかも、シリーズ中に仕掛けられた謎自体もまだまだ解かれておらず、この先のシリーズ自体の展開も見逃せない。

お薦めです。


前2作はコチラ ⇒ 『特捜部Q 檻の中の女』  『特捜部Q キジ殺し』