これまでSC鳥取・プロジェクトに対して批判をしてきた。
しかし私はただ批判するだけでいるつもりはない。
批判した以上はそれに対して何らかの対応案を示すこと、それが批判する者の義務だと思っている。

プロジェクトが動きだしている今、プロジェクトを無視してただ非難だけするのでは意味はない。
プロジェクトに対応した形での、現状に即した対案を提案したいと思う。

私の中ではこれまでの批判と、この提案は一体のものである。
批判した点に対して、それをより良いものに改善するための提案である。
どうしても批判にばかり目が行ってしまうが、それは私の本意ではない。
批判後に速やかにこの提案を提示しなかったのは私のミスである。

一連の話題の主題はスタジアムをより良いものにすることである。
誤解されているかも知れないが、私は米子にスタジアムをつくること自体には反対ではない。
私がプロジェクトに異を唱えているのはその方法に問題があると思うからである。
だから、プロジェクトが内容を一部に修正さえ加えれば多少のことには目を瞑って賛同するつもりでいる。

プロジェクトに修正を求めるのは、新サッカー場の“YAJIN”関連の名称についてである。

批判のところで書いたように、新スタジアムは東山に変わるガイナーレの“新聖地”となるべき場所であり、ガイナーレの象徴となっていく存在である。
このスタジアムに“YAJINスタジアム”という名称をつけるのだけは許すことができない。
これだけは絶対に譲れない一線である。

この新スタジアムは、ガイナーレサポの夢の詰まったスタジアム、市民の思いの詰まったスタジアムである。
ならば、このスタジアムに夢を託そうとしている温かい市民の手でスタジアムの名前を決めるというのはどうであろう?
つまり“スタジアムの名称は公募で決定”ということにしてはどうか?ということである。

これならばスタジアム建設に協力した方々の思いを名称という形で体現することができる。
自分たちで力を出しあって造ったスタジアムとして、より一層愛着をもってくれるだろう。
“市民の手でつくるスタジアム”というプロジェクトの主旨にも合致する。
事前に決められた名前をスタジアムにつけるのではなく、スタジアムの名称も市民の手でつけるのである。
この方が“市民のつくるスタジアム”という理念をより一層強調できると思うがいかがでしょうか。

もし公募の結果が“YAJINスタジアム”になったとしても私は勿論だれも異を唱えることはあるまい。

ここは名称を公募してはどうであろうか?



二つ目は、協力者の名前の刻まれたレンガが敷き詰められる“YAJINロード”である。
この名称では私は賛同しない。
これでは明らかに“YAJIN”を讃えるかのような名称である。
また、名称と目的に何の関連性が感じられない。

私はレンガの道を造るなら、以下のような“強小のみち(仮称)”のようなものを提案したい。

まず、前身の鳥取教員団の生まれた83年度に在籍した選手の名を刻んだ路面ブロックを造る。
84年、85年…同様に各年度のブロックを造り、道の入り口から年度順に一定間隔でならべる。
その周りに名称の刻まれたレンガを敷き詰めるのである。

道を通る人々は、ガイナーレの歩んできた道をたどりながら歩いていくことになる。
そしてガイナーレの歴史を示すブロックの周りには、ガイナーレを見守り、共に歩んできた人々の名が取り囲んでいるのである。

道を通る人々はガイナーレの歴史を踏みしめて進む。
やがて人々は、現在(10年度)に至る。

その先の11年度のブロックには何も書かれていない。
でも、まだ真っ白ではあるが、ガイナーレの歴史を刻むべきブロックはしっかりと準備されている。
現在に立った人々は、そこでまだ見ぬガイナーレの未来を夢見るのである。
そして未来のガイナーレの周りにも、ガイナーレを支える人々の名は刻まれいる。
来年も、再来年も、その次の年も、ガイナーレは人々に見守られている……そんな姿が思い浮かぶ。

人々が未来のガイナーレに思いを馳せつつ更に進んで行くと……そこには広大な芝生のグラウンドが広がっている。
グラウンドでは未来のガイナーレを背負って立つ若者がボールを蹴っている。
ガイナーレの歴史に名を刻むことを目指して走り回る若人が見える。

…ガイナーレの歴史を辿る道、ガイナーレの未来に思いを馳せる道、強小の道。
そこにはガイナーレを支える人々の名が刻まれている。
その道の先にはガイナーレの新たな歴史を刻む若人が集う。


これは私の拙い案に過ぎない。
でもどうせ造るのならばこんな道を作ってみてはいかがでしょうか?
協力した市民の名を刻んだレンガの道を造るのであるが、ただレンガ道を造るというだけではどうも意味が弱い。
この道を“YAJINロード”と名付ける意味もよく解らない。
せっかく刻銘レンガを使うのであれば、このレンガに込められた市民の思いをより具体的に表現するものとできないだろうか。
市民参加の意味を象徴するような道にすることはできないでしょうか?



以上の二点、特に“YAJINスタジアム”という名称については絶対に修正して欲しい。

はっきり言って、批判の項で書いたものと比べてトーンダウンはしたものとなっている。
それはしょうがない。
批判した点を満たそうとすればプロジェクト自体を凍結するしかないが、既に動きだしている以上非現実的である。
動きだしているプロジェクトに応じて、より重要な部分に絞った対案である。

しかもプロジェクトの主旨に添い、なおかつその主旨をより強調できる形での対案としたつもりである。


プロジェクトに賛同しようという方の意見をききたい。
新聖地となるスタジアムの名称を、勝手に決められた“YAJINスタジアム”にするのと、スタジアム建設に協力した自分たちで名前を考えるのでは、どちらが相応しいであろうか?
お考えを聞かせて欲しい。


ここで挙げたのはあくまでも私の提案にすぎない。
もし多くのサポーターが知恵を出し合えば必ずやもっとよい考えが出てくるだろう。
サポーターの皆さんには、プロジェクトをより良いものにするための声を挙げてもらいたい、そう思っている。
(私が知らないだけで既にそういう動きがあるのならば、この発言については素直に謝罪します)


サポーターとチームは切っても切れない強い結び付きを持つもの……謂わば家族のようなものだと思っている。
今回はSC鳥取がその家族であるサポに何の相談もなく一世一代の事業に手をつけたのである。
普段の経営や運営のことは全てSC鳥取に任せっきりだったとしても、家族の一員ならば何かしらの行動をとって当然ではないか?
家族の一員ならば、求められなくても問題点を指摘し、共に考え、より良いものにする為に知恵を絞る。
最終判断はSC鳥取に委ねるとしても、自分の意見ははっきりと言う。
チームとサポーターの関係はこういうものだと思っている。
だから私は、こうして批判もし、意見も言う。
私はこんな“物を言うサポーター”で居たいと思っている。


以上はプロジェクトにおける名称に関してであるが、他の批判部分についても触れておく。


このような大きなプロジェクトを立ち上げたのなら、それに応じた普及・宣伝活動が必要であろう。
当然今まで行ってきた程度の活動ではなく、より大規模で頻繁な活動が求められる。
安倍地区で行ったような説明会を全県的に実施して欲しい、出来得る限り積極的に且つ頻繁な宣伝・普及活動を行って欲しいと思う。
殊に新サッカー場の地元米子周辺では、学区・町内会単位といったきめの細かい活動を実施してもよいのではないだろうか?

こうした活動はひいてはガイナーレ鳥取の支援拡大・観客増加にもつながるだろう。


プロジェクトでは岡野選手を表に出しているが、ガイナーレには他にも沢山の選手がいる。
県内では他の選手の影響力も大きいのである。
この選手たちを活用しない手はないと思う。

新サッカー場はユースの活動の場所なのだから、そこを強調しよう。
選手たちが少年時代を振り返り、ユース時代の思い出を語り、新サッカー場の意義・必要性を説明する。

こういう場を多数セッティングしてはどうでしょうか?


ガイナーレ鳥取にとってこのプロジェクトはある意味一世一代の大勝負であろい。
であるならばガイナーレの持てる力をすべて活用し、全力で打ち込んで欲しいと思う。
幸いにして、間もなくリーグ戦は中断期間に入る。
練習に支障がでるようではいけないが、この時期には今後、選手も活用したより積極的な宣伝・普及活動をお願いしたい。


次に、ホームページの充実である。
このプロジェクトに関する情報を得る手段は、実質的にHPだけである。
そのHPが、現状ではプロジェクトのことを詳しく説明したものとはなっていないと思う。

プロジェクトに関する情報は、おそらく記者会見における説明・質疑というのが現状では最も詳細でまとまったものでしょう。

それでは、この記者会見の模様の動画、あるいは記者会見の内容を文字に起こしたものをHPに掲載してはどうか?

こうすればHP閲覧者にプロジェクトのより詳細な部分を紹介することができるようになる。
また、会見の際に報道関係者向けに資料を配布していると思う。
この資料がどの程度のものなのかはわからないが、仮にある程度まとまったものであれば、それをHPに掲示するという方法もある。
これならば大した労力も掛からないだろう。

会見の記録を活用すればHPに詳しい説明を掲載することができる。
そしてその結果としてプロジェクトへの賛同を募ることに有効に働くと思う。




私はガイナーレを応援している。
ガイナーレが好きである。
だからガイナーレには素晴らしいチーム、誇り高きチームになってもらいたいと思っている。
だからこうして発言をする。
批判もし、提案もする。
そういうサポーターでありたいと思っている。

金も出すけど口も出す。

サポーターとはそういうものだと思っている。



一連の記事で、私の言いたいことは概ね発言した。
この話題について書くのはひとまずここで区切りをつけたいと思う。
今後は他のサポさんの行動、そして最終的に決定権を持つSC鳥取の判断に委ねたいと思う。

私の言いたいことは言った。
このブログでは、よほどの動きが無い限り今後この話題に触れることはなく、通常通りの記事にする。

今後はいつも通りサポーターとして、ガイナーレ鳥取を応援し、支えていきたいと思う。

長い“独り言”にお付き合いいただいてありがとうございました。