透明な風、猫の背中。


シネスイッチ銀座にて見て参りました。最終回が19:00~だというのと、金曜はレディースデーで900円というのもあって喜んで見てきました。
本当は何の予備知識もなく見た方がおもしろいと思います。なので映画情報サイトなんかのあらすじも余計なんですけどね。
とりあえず、ネタバレでお送り致します。読みたくない方はお気をつけて、また別の機会にいらしてください。






とっても優しく、良い意味でコミカルで、とても善良な家族でした。みんな歯を食いしばっていい人いい人してなくて、心底良い家族なんだな~と思います。


一人暮らしのロバートはメアリーという女性に出会い、惹かれていきます。
彼女をエスコートするにはどうしたら良いか。みんなに相談して色々作戦を練ったり、鏡に向かってセリフを練習したりするのが可愛らしいです。
あんな風に愛されたいと思います。
忘れてしまっても、また一から愛してくれるならこんなに嬉しい事はありません。

そう。ロバートは痴呆により色々な事を忘れてしまっていて、妻の顔も子供の顔も忘れ、でもその代わりにもう一度妻に恋をするのです。


とてもロマンチックなお話だと思いますが、痴呆ってそんなきれいな場面だけじゃないと思います。周りの人を忘れてしまっても(というか自分は独身だと思い込んでいる)薬を飲めば安定して暮らしていけるというタイプがあるのかすらわかりません。
でも監督は24歳。そしてこんなロマンチックなお話があっても良いとは思います。


ジャンルは違いますが、ちょっとエターナルサンシャインっぽいですね。好きな要素を兼ね備えてる本当に本当に大好きな人なら、忘れてしまってもまたきっと好きになるのでしょう。


出会ったあの時のように、イチからくどいてくれるのなら、神様がくれた人生最後の贈り物にも思えそうです。