透明な風、猫の背中。



ジェニファー・ロペスのサスペンスなのか、アクションなのか。
まぁまぁおもしろかったけど、びっくりしました。



TVでながら見をしたんです。

途中まではウェイトレス・スリムの幸せな結婚ストーリー。
お金持ちで優しい男性に見初められ、子供にも恵まれた。でも、急に旦那さんが本性を現し、暴力をふるい始めたんです。言葉の暴力もあり。DV・モラハラですね。


スリムは子供を連れて逃げまくります。そこまでは普通の物語にある感じですね。その後は裁判になって、もう近づきませんって約束させて、名前を変えて生活する…なんて感じが普通だと思うのですが、このママは違いました。



子供を守る為なら何でもやる!
弁護士にも会い、裁判になってもそこから後をつけられて殺されるだろうってレベルだから、法律なんか味方にもならないんでしょう。
彼女はトレーニングを受けて、暴力には暴力を!夫に負けない戦いの技を身につけたのです。凄い!
夫の言葉の暴力の中に、男には力ではかなわないよな。っていうのが印象的に出されてたので、それが伏線だったのでしょう。



ほんとうにとんでもない異常な夫だったけど、ラストはどうなの?
子供と会えて幸せな場面があり、だけどラストの1カット『これで良かったんだわ。全部を背負ってこれからも子供を守る』というようなニュアンスの主人公の表情があれば良かったのになぁ。
正当防衛にはなったけど、とどめを刺すのにあんなに戸惑っていたのに。
全て万々歳の感じ…そこがちょっと残念でした。


それに途中から違う監督が作ったのかと思うほど感じが違っちゃって、意外性はあったけど、作りはあまり好きじゃないかも知れません。