子供を虐待してしまう親と他人に無関心な日本人 | ナチュロパスなみのBeyond Naturopathy

子供を虐待してしまう親と他人に無関心な日本人

毎日のようにテレビや新聞から流れる幼児虐待のニュースにがっくりと来てしまいます。


先日大阪のマンションで発見されたという幼児二人の遺体。


ネグレクトで母親は1カ月以上家に戻らず、二人が亡くなったと思われる直前には同じマンションに住む隣人にも子供の尋常ではない叫び声が毎日のように聞こえていたそう。


なぜそこで救いの手を差し伸べられなかったのか?


本当に胸が痛くなる話です。


母親とはまあこれ大変な仕事です。


母親になって分かること沢山あります。


これは昔々の話です。


ある夏の夕方激しい夕立がやってきました。


私はまだ4、5歳だったかな?


夕飯の支度で台所に立つ母、小さな弟をおんぶして、揚げ物をしていました。


激しい雷が鳴り響き泣きじゃくる弟、夕飯の支度で忙しい母に私も雷が怖くて「ママ~!!」と泣きより足にしがみつきました。


その途端「今忙しいのよ!熱いからあっち行ってなさい怒!」とすごい形相の母に怒られた私(笑)。


その時は、というよりはしばらく母を恨みましたよね(笑)。


でも自分が母になってその時の母の状況を考えるとなんとなく理解できましたけどね。


その状況だったらたぶん私も同じリアクションしてしまうでしょうね(笑)。


ってゆうかパニクってるとき、イライラしている時は、娘に対してまさにそんな感じで接している時が無きにしもあらずです反省!

娘がまだ1歳くらいの時は、もう本当に可愛くて可愛くて、目に入れても痛くないほどで、娘に対して怒ることがあるなんて想像ができませんでした。


1歳半くらいまでの娘はやんちゃでしたけど、ぐずることなどなく、まあ本当に扱いやすい赤ちゃんでした。


まあそれが2歳に近付くにつれてね、イライラ、ムカムカすることも多くなってくるわけです(笑)。


だって母親って本当に大変なんですよ。


世の中のお父さんたち、「家にいるんだから楽だろうが!」なんて思っていたら大間違い!!


私には子育てを離れられる週に2~3度していた仕事が何よりも息抜きでしたホッ

幼児虐待の背景には金銭的な不安感や、シングルペアレントであることに対する不安感、もしくは幼児期に親である自分も虐待されていたなどという背景があるようですね。


私もオーストラリアで半年間ほどシングルマザーをやってました。


旦那がシドニーに長期出張の後、日本での仕事のために単身で引っ越してきたためです。

私はオーストラリアでの仕事がありましたし、日本へ帰る決心がどうしてもつかず娘と二人でオーストラリアに残ることにしました。


もうそれはそれは大変でしたよ、その半年間。 

今回日本に帰国して「あ~、もうあの状況に戻らなくてもいいんだ」という安ど感といったらありませんでした(笑)。


でも幸い私の周りには本当に家族同然に助けてくれたお友達がたくさんいました。

家族がいなくてもだから乗り切れたのだと思います。


1日にたったの10分でも友人が娘を抱っこしてくれたり、1週間に1回でも娘をお風呂に入れてくれたり、朝ごはんを一緒に食べてくれたり、もうそんなことで私の気分に天と地ほどの差がありました。


でももしそれがなかったら?


周りに助けを求める人がいなかったら?


本当にたった一人で娘の面倒を見なくてはいけなかったら?


私も自分のストレスのはけ口を娘に向けてしまうほど追いつめられていたかもしれない。


子育ては一人ではできません。


周りの協力があって、自分が息抜きできる時間があって初めてお母さんも安心して子育てができるのだと思います。


離婚率の上昇とともにシングルペアレンツが増え、核家族化が進み、他人に無関心な人が多い現代。


孤立してしまう母親が増えてしまっているのかもしれません。


一人で苦しんでいる母親が増えてしまっているのかもしれません。


もちろん苦しんでいるからと言って自分の子供を傷つけたり、殺してしまうのはあってはいけないことだけれども。。


私たち一人一人が他人ではあっても誰かの子育てにほんの少しの手助けをすることで、救われる母親がいるかもしれない。


そうすることで救われる子供たちがいるのかもしれない。


「大変そうですね。 何かできることはありますか?」と困っていそうな人に聞いてあげること。


人間として当然のことだと思います。


電車の中でお年寄り、妊婦さん、障害のある人に席を譲る。


仕事でどんなに疲れていても、朝早くて眠くても若くて健康であったら、恥ずかしがらず、躊躇せず席を譲ってあげる。


そんな人が増えたら、そんな人たちに育てられたら、他人を思いやることのできるやさしい子供が育つんじゃないかな、なんて思います。


そして日本に来てから思ったこと、日本の子供たちは全般的に笑顔が少なく、また他人に無関心に見えます。


オーストラリアでのびのびとした環境で育った娘は、知らない子供にも笑顔で駆け寄り、知らない人でも目が合えば「こんにちは」と笑顔で話しかけます。

母の入院する病院内のベンチに寝っ転がっているおじさんがいました。


娘はタタタッとそのおじさんに駆け寄り「大丈夫?」と話しかけました。


そんな時「知らない人に話しかけちゃダメ!」と頭越しに叱るのではなく、「おじさん心配だね。でも疲れているのかもね、そっとしておいてあげようね。 娘ちゃんはやさしくていい子だね。」と娘にやさしく声をかけてあげることができたら?


「そんなにフレンドリーだと誘拐されちゃうんじゃない?」なんて言う人もいるけれど、私は娘にはずっとこのままでいてほしいと思ってます。


まあ正直ちょっと手が焼けますけどね(笑)。